ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ライモンダ

 新国立劇場でバレエ「ライモンダ」を観てきた。曲は吹奏楽用の編曲版を演奏したことがあった程度で、印象も薄かった。話を知らなかったのでそれを知ることと、一度ちゃんと曲を聞いてみようかという程度の動機だったが、プリマが吉田都さんだったので、ミーハー心もあって、今日の公演を選択したのだった。

 結論として、本当に行って良かった。まず、曲「ライモンダ」が美しいことを知ることが出来た。そして、吉田都さんの踊りは本当に美しかった。ずっとソロで踊っていると分からないのだが、周りに一緒に踊る人がいると、一目瞭然。脚は上がるし、動きがスッと止まる。見苦しく曲がることも無い。小柄だけれど、存在感がある。役の感情も良く分かる。

 やや横にそれる話だが、クラシックチュチュのサイズは、着る人に合わせて変わるものなのだろうか?どうみても、吉田さんのチュチュは、他の人よりも小さく見えたのだ。理由として次が考え付いた。

  1. 例えば腕の長さを基準として大きさを決め、バランスを全員統一させるため、小柄な人のサイズは小さ目となる。
  2. プリマは高々とリフトされることが多いので、小さめに作る。
  3. プリマの腕をより長く見せるため、小さめに作る。

詳しい方、上に正解はあるでしょうか?

 今日は、天皇皇后両陛下が御臨席とのことだった。3幕開演前に二階席に入られた様子。私は三階席に居たので見ることができなかった。道理で、普段よりも警備が多いな〜と感じていたのだが、その方々はSPだったのだと、御臨席のアナウンスを聞いて合点が行ったのだった。帰りはしばらく足止めを食らった。しかし、出てくる両陛下を上から一目見ようと留まる人が多かったので、その中に混じり、少しだけ拝見できた。
 もし、顔を知らされていなくて、このような場で隣合わせになったとしても、全然両陛下とは気づかないだろうなあと思うほど、普通の雰囲気の容姿。しかしながら、身体から放たれている品が、ものすごく凡人離れしていたので、その辺から、只者ではないと分かってしまいそうだ。
 両陛下も、どうせなら、初めから見たかっただろうになあ。もし、本当に最後の幕だけしかご覧になっていないのだとしたら、気の毒だなあ。