ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

自由の身

 旧育英会に借りた奨学金の今年の返還分を、昼休みに払い込んできた。私もダンナも、奨学金に助けて貰った身だ。二人分の年払い額は、今の生活費2か月分近くになる。
 私は当時、渋る親を説き伏せというよりも、半ば強引に申請したのだった。親は、将来私が返していくということに対して心配したり、申し訳なさを感じたりしたようだったが、卒業後しばらくしてから、借りてくれて良かった、助かったと言っていた。私自身は、自分のことに使うのだから、自分で返すのは当然だと思っていたし、少しは親の負担を軽くしなければとも思っていた。希望通り第1種奨学金貸与の許可を得た時は、将来の余計な負担(利子)が無くなるなーと嬉しかったものだ。奨学金を貸与されていたとはいえ、学費と始業当初に纏めて購入する教科書代と月々の家賃(女子寮が無かった)光熱費程度を出して貰っていたので、恵まれていた生活だった。サークル活動も出来ていたし。同期の中には、寮に住み、生活費から学費まで自分で賄っている人たちが何人もいた。サークルには所属せず、勉強とバイトを軸として、つつましくも楽しく毎日を送っていた。彼らは、それを当然だと言っていて、心から感心したのだった。
 今回の支払いで、ダンナ学部生分を完済。院で借りた分は、既に免除職に規定期間就いていることから免除される。ということで、彼は晴れて自由の身だ。長かったなあと感慨深げだった。私はあと数年分残っている。でも、終わりが見えてきている。月日の経つのは早いものだ。返し始めた頃は、自力で返しきれるかが心配の種でもあり、返さなければというプレッシャーでもあった。だからこそ、今まで勤め続けてこられたのだ。