定期演奏会当日

　朝の五時半に、ふと目が覚めた。熱測したら38度6分。これはマズイと、おでこだけに当てていた、濡らしたガーゼのハンカチをもう2枚増やし、両方の腋の下に挟んでみた。汗をかきたくて暑くしてみたりしたのだが、全然汗が出ないので、強制的に熱を奪い取るしかない。何とか8度まで下がったが、タイムアウト。諦めて起き出して準備を開始する。ゲネプロでは、いかに咳き込むことなく吹けるかという点について探っていた。口で息を吸い込むとダメだが、鼻から吸った息だったら咳き込まないことに気付いた。そこで、少しずつ少しずつ、こまめに息を吸いためていく方法を採るようにしたら、呼吸という外の影響による咳き込みは、ほぼ無くなり、心の中でガッツポーズ。
　ペットボトルに、お湯＋お水を入れてステージに持って行ったけれど、普通のお湯は、喉にイガイガと突き刺さってしまい、逆効果だった。ここは、ミネラルウォーターであるべきだった。
　定演自体は、聴衆も沢山入ってくれて大盛況に終わった。演奏していても、それぞれ１回ずつ、それで終わりとなるので、吹いていても、あと少し、あと少しと気合も入れられた。定演後の反省会（打ち上げ１次会）では、立って歩き回るので、体力的に精一杯。それでも、色々とお世話になった方へ挨拶をしていたら、会う人ごとに、唇が紫であることを指摘されたり、顔を見るなり、びっくりして心配されたりするような状態だった。１次会でおいとまして帰宅。

　帰宅後は寒くて動けなかった。ダンナが、あれこれと夕飯を用意してくれたけれど、食欲が湧かず、ほとんど口にできなかった。布団に入ったけれど、それから高熱続きとなった。