楽器を楽しめない時

私も、楽器の演奏を楽しめなかった時期がある。そこから抜け出せたのは、およそ１年前。原因は、心が疲れていたからだった。その原因は音楽とは別のところにあったのだけれど。なまじ音楽団体に所属していて、簡単に休める状況になかったため、義務感と責任感だけで吹く日々が続いていた。それなのに、腕を落としたくないという妙な強迫観念に追い立てられるようにレッスンへは通った（先生にはバレバレだったけど、その時はごく普通に接してくださっていた）。床に叩きつけて壊せたらどんなにラクだろうと、手にした楽器を見つめたことも１回や２回ではない。
少しずつ少しずつ、疲れの原因を取り除いていって、また楽しく思えるようになるまでに時間がかかったけれど、でも今は楽器演奏を楽しんでいる。

楽しめない今は、少しでも心がラクになれることをしたり、探したりして、少しでもゆったりと休んでくださいね。
楽器演奏を楽しめる日がまたやってくると信じています。