ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

驚きと嬉しさと

実家に半ば強制的にPCを置いてきたのは、実家が車で移動出来なければ何もできない田舎にあるという理由からだった。ネット経由で情報を得たり、買い物をしたり出来れば随分と楽になるだろうなと思ったからだ。また携帯ではなくPCからのメールを出来るようになってくれると、こちらとしても何かと好都合だったからだ。私と同じ県内に住んでいるとはいえ、移動に1時間半は掛かる場所なので、なかなか立ち寄ることが出来ないのだ。母はキカイモノに対する抵抗感が無いので、ひとまず母に仕込めば、きっと父に教えてくれるだろう、という読みもあった。そう、活性化のために。

しかし、PC購入当時、実家の辺りでは、ブロードバンドの環境が整っていなかった。今のHPはブロードを前提として作成されているものがほとんどなので、ナローで繋いでストレスを溜めて、ネットアレルギーを持ったら面倒かなと思いネットに繋ぐのを見送った。ひとまずはゲームで遊んで慣れて貰おうと、ごくごく基本的な操作法と用語のマニュアルを作成して説明し、両親それぞれの好みに合うゲームをインストールしておいた。時々の電話で、遊んでいる様子を伺えた。


自宅にPCが置かれることで、職場などでされる「パソコンを使うと、ああいうことが出来るらしい、こういうものを作れるらしい」という噂話に対する関心が出てきたようだった。時々やってくる携帯からのメールに、しめしめと思っていたのだった。


しばらく前に本格的にインターネットデビューを果たしたある日、PCからのメールがやってきた。お、PCからメールがきたぞ、よしよしと思って読むと、どうやら、市の主催するパソコン講座へ通っているらしいことが判明。あれを教わった、これを教わったとの内容から伝わる元気が嬉しかった。


で、実家へ行った時、「怪我で出せなくなっちゃったんだけど、これ、はい」と出された葉書は、その講座で作ったという切手の貼られた時節の挨拶葉書だった。講座へ通っているのは母だけかと思ったら、二人で通っていたらしく、ついでだったので父の分のも貰ってきた。「講義中ノートを取っているの」と見せてくれたノートは、必要なことがちゃんと書かれていて驚いた*1。お互いに記憶を相補してやっているということや、教わった内容や、「これで回覧板も作れるし、頼まれた会計もできるよ」と嬉しそうに語る母を見られるのが嬉しかった。父もニコニコとしていた。


嬉しいと同時に、予想以上の両親の進化ぶりに、こちらが少々あせってしまった。
私も頑張らなければと、両親から元気を貰って帰って来たのだった。

*1:メモを的確に取れるということが理解度の指標の一つだと思うので