捨ててる？

目の下に”くま”の出ていることを悩まなくなったのは、いつからだったのだろう。
悩みが「消えた」のではなくて、「悩む対象から外れた」のだ。
私の目の下には、高校時代から”くま”が棲みついている。おまけに太い青い血管が良く見える。隠しようがないのだ。

対外的に元気のなさそうな顔をしているのはよろしくないかしらと判断した時には、頑張って隠す努力をしてみることもあるけれど、大抵肝心な時にはその効果が失われている。

化粧品カウンターを訪れるたびに目の下を指摘される。血行が悪いのだからと、マッサージクリームを勧められる。肝心なのはマッサージであるのだから、その気になれば手持ちのものでできるさと思い、高額なそれらに心を動かされることはない。しかしながら、やり方を教わっているのに真面目にマッサージをしたこともない。気が向いたら、暇つぶしを兼ねてする程度。自分の中での重要度が低いということなのだろう。

こういうのって『女を捨ててる』ってことなのでしょうかね？