ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

砕いたり丸めたり

専門性のあることを全く知らない人へ説明する時には、砕いたり、丸めたりすることが往々にしてある。本日、とある会議用に事前に渡された資料は、まさにその究極のようなものだったのだけれど、見ていてどうしても納得できない個所があった。そう言われると困るんだよなー、適切ではないと思うんだけどと、モヤモヤして気持ち悪くて仕方がない。ひとまず、同じグループのメンバーに言ってみると、同意しつつも、まあいいんじゃない、仕方ないという感じだった。そこで、出席したその会議では特に指摘をせずに、我慢してモヤモヤを抱え続けた。ああ、でも納得いかないんだよな。それを見る人の中には、突っ込みどころを探すことを目的としている人もいるのだから。そういう人は、更に細かい資料も見るであろうことが十分に考えられる。もし疑問に思われたら、ちょっと厄介だと思うんだけどなあ。もし私だったら突っ込むよ。


どこを砕くのか、どこを丸めるのかは、本当に頭の痛い話だ。ありのままではなく、加工することで形を変えているのだから、オリジナルと全く同じというのは当然難しい。しかし、親切心で加工したものが、矛盾を含んでいるように受け取られると、それが本意ではなくても、返す言葉を失ってしまう。その時に「いや、実はですね・・・」と話をしたところで、芽生えた猜疑心をより強くするだけだ。しかし、加工をしているとはいえ、それは形を変えただけで、素材を変えているわけではないのだ。水を四角い器から丸い器に入れ替えるだけなのだ。あるいは、象を作った粘土でねずみを作るようなものなのだ。だから、誤解も矛盾もなく素材を説明できるはずなのだ。


私は、無用の誤解を招かない加工を出来るようになれるだろうか。いや、なれなければならないのか。