ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

見る人にやさしいプレゼン資料とは

パワーポイント(細い道/猫髷さん)を、そうそうそうなのよーと頷きながら読んでしまいました。猫髷さんの挙げた読みやすいパワーポイントの条件は、まさにその通りです。私自身が作る時に注意している点に同じですし、他の方へも注意を促している点です。個人的には、状況の許す限りフォントサイズは20ポイント以上欲しいと思っています。


私は恥ずかしながら、パワーポイントを使用しての発表をしたことはないけれど、トラペシートでの発表ならば何回か経験があります。周りの方との互換性からパワーポイントでトラペを作成しますが、そこまでの配慮が不要だったころは、好んでワードで作成していました。用紙の縦横設定が自由なので。


ある学会で、議題に大変興味を持ち意欲満々で聞きに行ったものがありました。種々の事情で少々遅れて入ったその会場は、大学の大教室でした。トラペだったか、PCから直接パワーポイントを映していたのかは失念しましたが、映し出されたスクリーンを見て愕然としたのでした。よ、読めない・・・。文字が小さく、濃青の背景色に黄色の文字。後からこっそり入った手前、やや後方の離れた端の方の席に陣取った私の視力は、日常生活に眼鏡が必要な程度です。さらに、追い討ちを掛けたのが、機材の性能でした。映し出す光は黄色味を帯びて暗く、スクリーンも年季を感じさせるものでした。


その発表を必死に聞きながら(悲しいことに、マイクの性能からか少々聞き取り辛かった)、次第に怒りを覚えてきました。あの人、本当に分かってもらおうと思っているんだろうかと。話す内容ではなく、説明で頼るべき、そして頼りたいスクリーンの情報が何一つ分からないので、やや途切れ途切れの理解になってしまいます。一連のその発表が終わる頃には、私は半分ふてくされていました。


あれが、背景色を使用せず、色も最小限に抑え、文字も大きめにした、古くてつまらないと言われようともある意味オーソドックスな画面だったら、映し出す機材の性能に多少の難があっても、問題無くスクリーンから情報を得ることが出来たと今でも思っています。同時に、私が見たその画面は、PCの前で自己満足に浸りながら作成していたのではないかと、”いぢわる”な想像までしてしまいました。


上記を含むこれまでの自分の経験から、職場のワカモノくんの発表の練習会では小姑のように映し出されたシートに口を出すことがあります。何回言っても同じコトをやっているんですもの。何に小うるさく言っているかというと、猫髷さんの挙げた条件に加えて、

  • 重要なところで黄色や蛍光色めいた色(例えば黄緑)を使わない。
  • 色を多用しない。ディスプレイでみるほど、微妙な色合いの違いは反映されないから。

資料を楽しくしようと作成するのは構わない。でも作り終わったら、一度見る側の立場になって見直しなさい、と。

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目薬のCMで、手元資料の表が細かくて読めないとクレームをつけたら、スクリーンに同じものが映し出されて脱力するものがあるけれど、あの脱力感は本当に良く分かります。