ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

祝・復活

balaineさんコメント欄でのお知らせ、ありがとうございました。
現在残っている録音については再びアクセス可になったとのことで、早速、C.P.E. Bachの無伴奏ソナタと、プーランクのSonata 2楽章を拝聴しました。どちらも難しい曲ですね。

C.P.E. Bach『無伴奏ソナタ』の思い出

ある年の発表会の曲決めの時のこと。師匠が棚から迷わず取り出したのが、この曲でした。無伴奏だなんて、まるで舞台の上で素っ裸になれと言われているようで、恥ずかしさを通り越して怖さすら感じました。


この次男坊バッハは、わざと王様には吹けないような曲を書いてみたり、父バッハとは異なる路線の曲を作ってみたり(近代の曲の礎となったそうですが)と異端児ぶりを発揮していたそうですが、確かにこの曲には、父バッハの曲が持つ面影が見えません。メロディーが進み、調性的にやっと解決するかと思ったら、解決せずに別の調性へ進み・・・この落ち着かなさに中々慣れませんでしたが、この曲の持つ魅力でもあると感じました。


師匠は「これまでkimuchimilkがやったことの無いことを経験してもらおう」と考えて、この曲を選択したのだそうです。確かに、無伴奏は初めてでした。舞台の上でも一人でした。譜面台がなければ、自分がどこに立てばよいのかすら迷ってしまいそうでした。伴奏があればピアノが演奏のきっかけを作ってくれたりもしますが、それも自分自身でやらなければなりませんでした。最初の音を出す勇気を出すのに一番労力が必要でした。このような本番でのさまざまな体験もさることながら、丸裸にされる怖さから、より自分の出す音に注意を払って練習するようになったことが、この曲の練習を通して学んだ最大の事柄のように思います。

プーランクソナタ

再来月にある発表会で演奏する予定です。まだ1楽章しかレッスンをつけて頂いていません。2楽章は、どれだけレガートに演奏できるかが鍵だと言われています。が、なかなか綺麗なレガートにならなくて苦労しています。


魔が差して選曲した、少々私にとっては背伸びをした曲目なので、発表会が終わった時には、また何か思い出が出来そうな予感がしています。