ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

嬉しい再会

 本日は市吹が参加する市の行事があった。本番を控え、出店で軽く腹ごしらえをした後、ゴミをゴミ箱に捨てていたら、呼びかける声がしたので振り向くと、ある女性が。

 私は以前、ある姉妹にフルートを教えていたことがある。声を掛けてくださったのは、その姉妹のお母様。私はプロではないし、専門教育を受けてもいないので、指導なんて無理なのだが、市吹メンバーの紹介でそういうご縁を頂いたのだった。市吹メンバーのご友人がお子さんにフルートを触らせたいが、フルート教室に姉妹を通わせるのは色んな点で大変ということから、市吹で誰か教えてくれる人はいないかということで、私を推薦されたのだった。私はプロではないから適切な指導を希望される時は自分の師匠を含めるプロを紹介するから遠慮なく言って欲しいことを条件にお引き受けしたのだった。半分以上は自分の勉強となっていたけど。

 私が彼女達に伝えることができるものがあるとすれば、それは「フルートは楽しいよ」」ということだけだなあと思っていた。教えていた最後の頃は、姉が中1、妹は小学高学年。進学等でこれからの音楽環境が変わるので、ずっとフルートを持っているのは難しいかもしれないけれど、やりたいと思ったらいつでもフルートを始められるからね、とも言っていた。姉の方は、中学で吹奏楽部に入るも希望叶わず他のパートの担当となったこともあり、この後どうなるかなとも心配であったのだ。もちろん、音楽を続けてくれればどの楽器でも構わないのだけれど、せっかくフルートつながりのご縁を頂いたので、できればフルートを続けてくれると嬉しいなあというものだったのだけれど。

 聞いたところによると、現在、姉妹はそれぞれにフルートをやっているとのこと。姉は進学先の高校で吹奏楽部に入り、中学時代のキャリアを捨ててフルートパートに入ったとのこと。妹も中学の吹奏楽部でフルートを吹いているとのこと。お母様の夢は、お子様が市吹に入ることなのだけれど、「もう少ししたら入れますから!よろしくお願いします」とニコニコしながらおっしゃってくださるのが嬉しいやらありがたいやら気恥ずかしいやら。

 技術的なことは何も教えられなかったけれど、そして楽器を持っているという現実的な面もあるかもしれないけれど、それでも伝えたかったことが少しだけでも伝わっていたのかもと思えて、とても嬉しかった。最近めげてばかりの私にとって、心が救われるような再会だった。