ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

遠い話ではないのね

ドクさん:12月に結婚…市民団体が自立生活支援呼びかけ

ドクさんって、あのベトちゃんとドクちゃんのドクちゃんのことだ。
この記事を読んで衝撃を受けたのだが、それはドクさんの年齢だった。まだ25歳だったのか。そりゃ、子供の頃の彼らも手術のことも、リアルタイムでニュース等で見聞きしていたのだから、自分の年齢から冷静に考えれば驚くようなことではないのだけれど、それでも衝撃だった。きっとそれは、戦争の話は遠い話だ、という気持ちが私の中にあるからなのだろう。それを自覚したことはないけれど。

 なんというか、アメリカが支援すべきなのでは?という気もする。このニュースを彼らは見ているのだろうか。どう思っているのだろうか。興奮して刃物を振り回す人と違うところはあるのか?

 ベトナム戦争で米軍がまいた枯れ葉剤の被害を受けたとみられ、結合体双生児として生まれたグエン・ドクさん(25)が12月に結婚することになった。支援を続けていた市民団体「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」(事務局・福井県若狭町)は、自立生活を支えるための募金を呼びかけている。

 ドクさんは88年、ベトさんとの分離手術を受け、現在はつえや義足を使って歩きながら、ホーチミン市の病院職員として勤務。ベトさんは、急性脳症で寝たきりになっている。

 ドクさんの相手は、ボランティア活動を通じて知り合ったグエン・チ・タイン・テュエンさん(24)。結婚後は、支援施設を出て自立生活をしたいと考えているが、2人の収入を合わせても家賃を払うだけで精いっぱいだ。

 ベトナムでは、障害者の社会参加が進んでおらず、親が世話をしたり、施設で暮らすことがほとんどだという。ドクさんは「これからも枯れ葉剤被害を受けた子どもたちのために働きたい」と希望しており、同会はドクさんがさらに成長することを願い、今後も支援することを決めた。

 自身が車椅子生活を送る同会事務局長の河原正実さん(58)は「他の枯れ葉剤被害者に勇気を与えるためにも、自立生活を成功させてほしい」と話している。問い合わせは河原さん(090・5686・4079)。お金は郵便振替で「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」(00760−7−35075)へ。

【樋口岳大】

毎日新聞 2006年9月1日 3時00分

戦争は悲しみしか生まない・・・・・・。