ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

フルートセミナーに参加

 三浦海岸で開催された2泊3日の合宿形式のフルートセミナーに参加してきた。このセミナーは、植村先生と師匠その2の両者から45分/人のレッスンがあり、さらにおまけ講座がいくつかあるというものだ。参加者もレッスンを受ける受講生と各レッスンを聴講する聴講生の2タイプから選択できる。私は、11月の演奏会でやる三重奏のメンバーと共に、その三重奏曲で受講した。従って一回当たりのレッスン時間は45×3分となり、計らずもなかなかおいしいレッスン環境をいただけた。

第1日目

 渋滞に巻き込まれて会場に遅刻で到着。そのまますぐに、全体アンサンブルに飛び込む。みんなさまざまな音をしているなあ。なんとなく欲求不満のままアンサンブルの練習会が終わり、民宿が離れに持つホールへ移動して、植村先生のコンサート。多彩な音に魅了されて夢うつつで終了。それから夕食に。なんと、植村先生のお隣で食事をすることとなった!けれども、恐れ多くて話しかけることはできず、周りの方々の話に乗るだけだった。晩はホールでフレンチスタイルについての植村先生の講義。別の場所で開催されたセミナーの時の話と被るものも多かったけれども、興味深く拝聴した。それが終わってからは自由時間。私はトリオのメンバーだけの部屋だったので、まず一緒に入浴した後、先生方を交えて繰り広げられている飲み会に30分ほど顔を出し、その後帰室し、部屋でメトロノームに合わせて手ばたきで三重奏曲の練習をしたのだった。気付けば午前1時で、辺りが静かだったので、切りよく終わったところで終了し、床についた。

第2日目

 二日目の音だしは午前7時に始まる。ウォーミングアップのやり方をテーマにウォーミングアップをする。タファネル・ゴーベールを中心に、最後は息を静かに使う曲でアンサンブルをする。合計1時間ほど音を出し、その後朝食。そしてレッスン開始。

 私たちは、師匠その2によるレッスン。民宿の玄関ロビーでやっていたのだけれど、階段に聴講の方が座って見学している。しかし、私たちも時々笑いが起きるが、何故か聴講の方々からも笑いが起きている。いつの間にか所用できた師匠他スタッフ達が体育座りで見学し、野次、もとい助言を飛ばしてくださる。ものすごく不思議なレッスン光景だったけれど、なごやかで楽しい時間となった。もっとも指導してくださった師匠その2はお疲れのようでしたけれど…。

 昼食後は夕食まで何も予定がない。レッスンや講座の無い時間帯は自由時間だ。大体練習している人が多いのだけれど、私もその例に漏れずまずは2時間ほど集中して個人練習。その後メンバーと1時間ほど合わせの練習をして、夕方、海まで散歩に出かけた。きれいに晴れ渡った日で日差しはきつかったけれど、風は涼やかで、歩いているのが気持ちよかった。海もきれいで、海を眺めるのが好きな私には、練習を頑張った御褒美!って感じの景色だった。休みたいとのメンバーの希望によりお店でコーヒーを飲んだ後宿へ戻った。夕食まで残された時間が中途半端だったので、それまでのんびりと過ごした。

 夕食後は、作曲家の先生を迎えて、作曲家から見た演奏論ということで、楽譜の歴史や作曲の裏話を交えた話を拝聴した。一番注意を払い重きを置いているのが言葉(文字で書いている部分)というのは、なるほど言われてみれば当然だけれど、考えたことが無かった。むしろ文字は軽視していたかもしれない。そのように、うろこを落としながら話を伺った。

 その後、少しだけメンバーと練習をし、知人と遊びでアンサンブルをしてから、既に始まっていた先生方を囲んでの宴会に参加。真面目な話からバカな話まで話題は尽きない。メンバー構成に変化がありながらも眠気を忘れて話し込んでいたけれど、時間が時間だからということで、午前2時にお開き。私はそれから入浴したので、床についたのは午前3時だった。

第3日目

 三日目も午前7時に音だし開始。この日は本番前のウォーミングアップをテーマにウォーミングアップをした。とはいえ、使用教材が大きく変わることは無く、やはりタファネル・ゴーベールを中心に、最後は息を静かに使う曲のアンサンブルで終了。

 朝食後は、昼食まで植村先生のレッスンだった。先生からは、スコアの読み方、アンサンブルでの曲の組み立て方などを中心にご指導を頂いた。「自分達だけで楽しまないで、聴いている人にも楽しくなってもらおうよ」と目配せなどのちょっとしたパフォーマンス的なご指摘があったり(もっともアイコンタクトは大切なのだけれども)、「観光バスに乗ってガイドが適切な解説をしなければ何も見ずに帰ってきてしまうよ。どんな見所があるのかを、ちゃんとガイドしてあげないと」と曲の仕組みを明確にしなさいとのアドバイスを頂いたりと、大変有意義なレッスンをつけて下さいました。

 昼食後は発表会。皆さんのがんばりぶりと、自分達の演奏の体たらくから、色々と反省する場となった。頑張らなくちゃ。

 そうして、とても短いセミナーが終わった。名残惜しく皆さんとお別れして帰路についた。

日常に戻る

 それからこうして通常の生活に戻ってしまったのだけれど、今はとにかく楽器を吹きたくて仕方がない。何とかして時間を作りたいものだ。乗り越えなければならない課題は山盛りあるのだから。