数字=電話番号?
初めてエラーメッセージの後についている番号を見た時に、それが電話番号だと思わなかったのだけれど、これは発想が貧困だからなのかしら。その数字に、ためらわずにダイヤルを回すという行動力に感心してしまった。この程度のことはマニュアルに書いてあるはずだけれど、携帯のマニュアルを持ち歩く人はまずいないでしょうし、そういう箇所は読まないのでしょうねえ。今からエラーコードの見直しって、それはタイヘンだ…。とはいえ確かに、例えば「E110」のようにすれば電話番号だとは思われないでしょうけど。広く使われるもののトラブル対策は大変だなとしみじみ。
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携帯電話大手のKDDI(au)のインターネットサービスや電子メールが送受信しにくくなる通信障害が今月19日夜に発生、その際、全国的に110番通報が殺到していたことが21日、分かった。メールを送信すると、携帯電話に「送信できませんでした(110)」とエラー画面が表示されたため、エラーを示すコード「110」を問い合わせ番号と勘違いしたとみられる。
警察庁によると、この通信障害が原因とみられる110番の誤報は19日夜に全国で約5700件あった。過去にこうしたトラブルはないという。誤報で110番回線がパンクしたり、警察業務に支障が出るなどの影響はなかったが、同庁は21日までにauに対し、原因の究明と再発防止を要請した。誤報はほぼ全国の警察で確認された。
auによると、障害は19日午後7時55分〜同11時43分に発生。「110」は、メール送信時に規定外のエラーが出たことを示すエラーコードで、以前から使われている。110番通報が殺到する事態は初めてという。
広島県警では、同時間帯にauの携帯電話から157件の110番通報があり、すべて誤報だった。通常の1日の誤報の平均件数136件(今年上半期)を上回った。約100件の通報があり大半が誤報だった沖縄県警は「110番がこんなに集中したのは記憶にない」という。また、愛知県警は「『110』のエラーコードが誤解を招きやすい。再検討してほしい」と話している。
au広報部は「大変ご迷惑をお掛けして申し訳ない。原因を調査し、再発防止に努めたい」としている。エラーコード変更は検討中という。【大沢瑞季、遠山和彦】
(毎日新聞) - 11月22日3時2分更新