ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

『自分が悪かったです』

 ザルツブルク旅行では現地案内の方に色々とお世話になった。ある場所を観光中、そこの施設の人と案内の方がなにやら深刻そうな顔をして話していたのだが、不思議そうな顔をしていたためか簡単に説明してくれた。いわく「どこかの施設長さんが自殺したとのこと。この国では自殺は『自分が悪かったです』という意味だから重いのよ」とのことだった。

 この意味はオーストリーに限らず近隣国でも同じではないだろうか。

 萬晩報の「外からみる日本のいじめ」に依れば、英語で自殺を「モビング」というそうで、この名称は欧州でも使われているそうだ。その言葉が指す内容も日本のものと変わらないらしい。このテキストではドイツの事情について書かれているのだが、ドイツでは「いじめが原因で自殺したというメディアの報道を見つけるのはむずかしい」そうだ。この日本との相違について、いくつか論ぜられていて、なるほどと思うものもある。しかし「自殺」の持つ意味合いが日本とドイツとでは異なる所に大きな理由があるのではないかと感じるのだが、この推測は果たして外れているだろうか。