ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

声と楽器を吹いて出る音との関連性

 同じ笛の門下に目の見えないAさんがいる。本人によれば少しは見えるそうで、ボランティアの方に大きなサイズの譜面を作ってもらったりするそうだ。基本的には耳で仕込んで、発表会では譜面なしで演奏する。素敵な音を出す方だ。
 発表会の順番待ちの時に、現在の状況について、その方を誘導している方と話していたら、少し前に私の音を聞いていたAさんが「あ、kimuchimilkさん」と合点したように声を出した。いわく「優しい声ですよね。吹いている音も声と同じく優しい音ですよね」とのこと。

 なるほど、と思った。人の話し声と楽器から出る音は似ているのではないかと最近感じることが多かったからだ。響く声(大きな声とは違う)の人の奏でる音は響いているように思うし、比較的地声というか生声の強い音の人はそのような音を出しているように感じるのだ。発声、発音に関する呼吸や身体の使い方に関連があるのではないかと思う。ひと月ほど前に声楽の方とご一緒したのだが、その方は普通に打合せで話しているときにも時々歌うような声で話していたりしたのだ。でも無意識のことのようだったしなあ。

 ということは、目指す音をイメージして日々発声していたら、目指す音に近づくのが早まる、ということがあり得るかもしれない。ふうむ、試してみようかしら。

 ちなみに「優しい」というのは「やや弱々しい」ということかなと、言われた時に解釈した。師匠からは響きがまだ弱いとの指摘を受けた。あながち誤った解釈でもなさそうだ。