ねこの日々 - ブログ版

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正しい和食

「正しい和食」認証制度に米メディア猛反発

 「食材や調理法が本来の日本食とかけ離れた料理を提供している日本食レストランが増えているため」農水省が世界にある和食レストランを「正しい和食」と認証する新制度の導入を検討しているそうだ。これに対し「日本政府の好みに味を合わせても意味はない。レストランは地元産業。地元の人が好む味に合わせ、創作するのは当然」という意見ももっともではある。日本にある他国の料理も、日本人の好みに合わせて調理人の改変が加わっているものもありそうではある。とはいえ、食材や調理法が「かけ離れている」ものはないのではとも思う。知らないだけかも知れないけれど…。

 逆に「カリフォルニアロール」などは、日本でも受け入れられているように思うのだが、これはサラダ巻きのように元の料理に料理法が近いからかもしれない。幸か不幸か食べたことはないのだけれど、それって全然違うじゃない!と叫びたくなるような「自称和食」があるのかな?以前にwebのどこかで見た「握り寿司をおかずにご飯」はちょっとなーと思うけれど、これってまだマシな方かしら。

 この記事だけをベースとすれば、問題は、米国で和食料理店のスタッフが日本人ではなく、聞いただけでは「日本食を食べたことがありますか?」と尋ねてみたくなるような人という点にあるかもしれない。個人的にはちょっと尋ねて見たい気分ですが。

 でも、サラダ巻きを初めて見たときは一瞬びっくりしたしな。サラダうどんなんかもそうだ。日本での食文化も日々変わっているのだから、国内でも「正しい和食」を供していないなんて言われる料理が出てきてしまうかも知れないですね。なにより和食の定義も、さらに何が正しいのかを決めるのも難しそうに思うけどなあ。

以下記事全文
「正しい和食」認証制度に米メディア猛反発

 【ニューヨーク=長戸雅子】日本の農水省が世界にある和食レストランを「正しい和食」と認証する新制度の導入を検討していることに、和食ブームが続く米国のメディアが次々に反応している。ワシントン・ポスト紙が「国粋主義の復活」と報じれば、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は「日本がスシ・ポリスを派遣する」と揶揄(やゆ)、巻き寿司の「カリフォルニア・ロール」発祥の地ではロサンゼルス・タイムズ紙が「論争の火種になる恐れがある」などと警告し、さながら“日米食文化摩擦”の様相だ。

 農水省は認証制度の検討について「食材や調理法が本来の日本食とかけ離れた料理を提供している日本食レストランが増えているため」と説明。 現在全米に「日本食」を掲げるレストランは9000店あり、10年間で2.5倍に増加。このうち日本人、日系人がオーナーの店は10%以下に過ぎず、経営者の多くが中国、韓国などアジア系の移民という。 

 和食激戦地のニューヨーク市マンハッタン・ミッドタウンにある小さな和食店もそのひとつ。オーナーをはじめスタッフは全員中国人で、顧客の9割以上は米国人という。

 スタッフの一人は「日本政府の好みに味を合わせても意味はない。レストランは地元産業。地元の人が好む味に合わせ、創作するのは当然」と認証制度の意義に首をかしげる。

 米最大の和食のメッカであるカリフォルニア州では、ロサンゼルス・タイムズ紙が伝統的な和食でない「カリフォルニア・ロール」などを挙げながら米国人が好む和食と農水省の判断に違いが生じる可能性を指摘。「米政府がアフリカや香港や韓国でアメリカ料理の認証をやろうとするだろうか」という韓国系米国人の和食店オーナーの声を紹介している。