ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ボーっと吹くこと

 年明け初レッスン。最近は楽器を持つ時間を取れないことから、楽器を持って音を出すためにレッスンへ行っていて、エチュードを練習して行くというスタイルからはすっかりかけ離れてしまった。もちろん師匠はそれを承知で気にせずにいらっしゃいと仰ってくださっている。

 練習を出来なくなってから、一層音が詰まるようになってしまった。音の出が悪いのだ。最初の音がどもってしまう。この症状にものすごく精神的に追い詰められてしまって、昨年は本当に大変だったのだ。

 今日もやっぱりそんな状態で、最初の一音を聞いた師匠が「奏法のあれこれを教わる前って、調子が悪い時でもそこまでひどくなかったと思わない?」と尋ねてきた。そうですね、確かに、気付いていなかっただけかもしれないですがと答えると、多分そうよ、ということで、初心者のようにコントロールを考えない吹き方を思い出してみようということで、ボーっと吹く訓練をした。

 何も考えないで、ボーっと、タンギングもしないで音を出すことから始めた。これがとても難しい。何も考えるな、何もするな、と言われて、何も考えない努力をしてしまうあたりで、既に何か間違っている気もするが、ひたすらボーっと吹く。ごくごく初歩の教材を材料に、ひたすらボーっと吹く。なるほど、音を出す前に既に舌の付け根に力が入っていて、それが発音の邪魔をしている。でも、力を抜いて、何もしない状態を作るのって難しい。

 最近気付いたのだけれど、普段の生活から例えば肩に力が入っているように、どこかに力が入っているようなのだ。どうりで最近あちらこちらの凝りや張りが激しいはずだ。脱力って難しい。

 それから、いくつかの穏やかな曲を題材に、ボーっと吹く練習を繰り返す。音が悪かったら即止められてやり直しを、幾度も繰り返す。ふんふん、何となく分かってきたような気がするなあ。

 考えすぎて自分を縛っているのよ、まずはボーっと吹いてみたらとのアドバイス。ボーっと吹く訓練が必要だけど、いやはやボーっとするのって、本当に難しいなあ。