子持ち女性だけの優遇?
夢の少子化対策 (内田樹の研究室)を拝読して。
フランスの出生率が回復した理由として、
労働法制が整備され、子育てへの行政の支援がなされたせいである(出産手当、育児手当、ベビーシッターや保育士を傭うときの補助金などなど)保育園はすべて無料。
そればかりか大学もほぼすべてが国立で、年間の学費はわずか2万円。
とありました。あわせて韓国の失敗理由が述べられています。ここから
フランスの成功例と韓国の失敗例から帰納できる政策は、「子供を産んだ女性をものすごく優遇すること」と「学校教育費を思い切り下げること」の二つである。
と書かれていてなるほどと思いました。しかし、その先に書かれていた
「子供を産んだ女性だけを優遇する」という措置
という言葉にひっかかりました。
その措置とは、「出産手当、育児手当、ベビーシッターや保育士を傭うときの補助金」を指していらっしゃるのでしょうか。そうであるならば、私はこれらが「子供を産んだ女性だけを優遇する措置」とは思えません。それらの手当ては「子供のために」支給され、使用されるのです。産んだ女性を優遇しているわけではありません。
それとも、私の誤読でしょうか。