ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ライオンキング

 ひょんなことから、劇団四季のライオンキングを観たので、簡単に感想を。念のため隠しておきます。一応、劇団四季カテゴリを作りましたが、今後も続くかは不明です。

 劇団四季の春劇場でライオンキングを観劇。webで座席を予約し、クレジットカード支払いコンビニ支払いとして、当日劇場のチケットブースでチケットを受け取る*1。指定した席は、二階前方左側ブロック最後列の中央側通路寄りの席。自分達の後ろは通路だし、脇も通路に近いしで、あまり気兼ねしない場所でよかった。しかも、客席通路を使ってのパフォーマンスでは、ダンサーがすぐ横に来る場所だった。バレエと同様、ここでも身を乗り出しての観劇はご法度で、事前にアナウンスされる。子供用座布団の貸し出しあり。

 会場だが、客席は奥行きと高さがある。幅は想像したほどではなく、舞台も狭く感じた。新国立のステージが破格に広いのかな。いろいろ装置を使うからもっと広く奥行きがあるかと思ったのだが。

 時々ぞっとする台詞はあるが(勿論それが狙いであると考えられるが)、わかりやすく予定調和なストーリー。ま、突っ込みたい箇所がないでもないが。悪い話だとは思わないけれど、ライオンキングのサイトの掲示板にある感想のような、身を振り絞るような感動もなかった。

 時々笑いを誘う演出のあるのがよかった。前半はたまに退屈して、劇場へ来る前の用事のために歩き回った疲れから、ちょっとうとうとしてしまった。

 生音や声をマイクで増幅しているのだが、その音が耳慣れず軽くストレスを覚える。終盤、余りの音圧がストレスだったのか、軽いめまいが出てしまう。あくまで地声な生音で響きが少ないのでした。ラスベガスで「マンマ・ミーヤ!」を観た時も、方式は同じだけれども、特に煩くは感じなかった。でも必要な迫力はあったと思う。会場が大変に広かったために空間に吸収されていたのだろうか。ということは、四季劇場の空間に対しては大きすぎるということではないだろうか。
 個人的には、ヒヒの歌声がとてもよかったと思った。響きのある声だった。独特の日本語ではない言葉の歌だったのだか、感情がとてもよくわかった。悲しみがダイレクトに伝わって来た時には鳥肌が立った。それ以外のたいていの歌声は綺麗な声もあったけれど、殆どは力で押している声で歌として聴くのはどうかという印象だったのだが、劇ならあんなものなのかな。
 とはいえ、動き回りながら歌を聴いている方からは平然と感じるように歌っているのは、やはりスゴイと思ったし、訓練の賜物だろうなあとも思った(だからこそ、動かない場面では、素晴らしい歌声を期待したいのだ)。キリンさん、器用ですね。しかもちゃんと歌っているし…。

 演奏が生演奏だったのが意外だった。動くものだからカラオケでやるのも難しいけれど、案外そのカラオケなのかと思っていた。ステージ下のオーケストラピットで、とはいえ、指揮者もステージを直接見ることができず、オケピにあるモニターを見ながら指揮をしているようだった。聞こえてきた音からの想像では管弦は主な楽器を一本ずつ揃え、もしかしたら掛け持ちを多様している様子も伺えた。音色そのものは悪くない。それらアコースティックな楽器と共にシンセサイザーを多用して不思議なオーケストレーションとなっていた。
 音圧には参ったけれども、やはり有名どころのCATSは観たいし、「Undine - ねこの日々」との絡みでオンディーヌも観てみたいと思っている。

*1:クレカ支払いでも受け取りはOKなはず