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ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

夢のあとに(Après un rêve/フォーレ)

 どんな夢を見たのだろう。
 悲しい思い出が夢に出たのだろうか。もう会えぬ誰かが夢に出たのだろうか。叶えられなかった夢が夢に出たのだろうか。
 それとも、夢見て玉砕した直後だろうか。

 この曲のメロディはどこか心に引っかかって、しかし、情景をつかめずにいました。やっと、その回答を得ました。

(メニューから「夢のあとに 作品7-1 (Apres un reve)」をクリックするとMIDI音楽が流れ、歌詞をクリックすると、下記の訳詞が別ウィンドウで表示されます。

 まどろみの中、君の姿を見た
 幸せを、燃え上がる幻影をぼくは夢に見てた
 君の瞳は優しく、君の声は澄んでいて
 君は光り輝いてた、朝焼けに照らされる空のように


 君はぼくを呼び、ぼくは地上を離れ
 君と一緒に光に向かい飛び立った
 空はぼくたちのために雲の扉を開き
 ぼくたちは見た、見知らぬ神々しい光を


 ああ、ああ、夢からの悲しい目覚め
 夜よ!ぼくにお前の作ったあの人のまぼろしを返してくれ
 戻れ、戻ってくれ、素敵な人よ
 戻れ、おお、神秘に満ちた夜よ


以下原詞です。

Dans un sommeil que charmait ton image
Je révais le bonheur,ardent mirage,
Tes yeux étaient plus doux,ta voix pure et sonore,
Tu rayonnais comme un ciel éclairé par l'aurore;


Tu m'appelais et je quittais la terre
Pour m'enfuir avec toi vers la lumière,
Les cieux pour nous entr'ouvraient leurs nues,
Splendeurs inconnues,lueurs divines entrevues.


Hélas! Hélas! triste réveil des songes,
Je t'appelle,ô nuit,rends-mois tes mensonges,
Reviens,reviens radieuse,
Reviens,ô nuit mystérieuse!

 元の詩はトスカナ地方(イタリア中部・フィレンツェのあたり)の古い詩だそうです。それをパリ音楽院でフォーレと同僚であったロマン・ビュシーヌが自由に翻案して書いたとのことです。
(参考:http://homepage2.nifty.com/182494/LiederhausUmegaoka/songs/F/Faure/S1088.htm


 偶然入手したガロワ(フルーティスト)のCDに、この曲が入っていて、思わずこの曲だけを繰り返し繰り返しヘビロテ。その度に心の中で泣いたのに、リアルでは泣けなかった。しばらくしてお風呂に入っていたら涙が出た。でも全然心が晴れない。

 色々ありすぎて、一体自分が何に悲しみを感じているのかもわからなくなってしまった。とはいえ、「私なんて」という気持ちだけはずっとずっと消えることなく私の中でこだましている。