ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

私の詩に翼があったなら(Si mes vers avaient des ailes)

 「夢のあとに」と同じCDに入っていて、タイトルに惹かれて聴いたらメロディーにも惹かれたもの。残念ながら公開されているMIDI音源が見つかりません。
 詩はヴィクトル・ユーゴーに依るもので、ルイ・ナポレオンのクーデター&第二帝政の開始に伴ってイギリスへと亡命している最中の1856年に書かれた「静観詩集(Les contemplations)」からの一節だそうです。その詩に、1888年にわずか13歳だったレイナルド・アーン(Reynald Hahn)がメロディをつけたのだそうです。アーンの作曲の師匠はマスネ(「タイスの瞑想曲」が有名か)で、マスネから生涯に亘る庇護を受けたとのこと。

訳詩:

ぼくの詩はやさしく、軽やかに飛んでいくのに
あなたの美しい庭へと向かって
もし、ぼくの詩に翼があったなら
鳥のような翼が


輝きながら飛んでいくのに
あなたの明るい暖炉のそばへと
もし、ぼくの詩に翼があったなら
精霊のような翼が


あなたのそばへ、純粋に、誠実に
夜も昼も通い続けるのに
もし、ぼくの詩に翼があったなら
愛のような翼が

原詩:

Mes vers fuiraient,doux et freles,
Vers votre jardin si beau,
Si mes vers avaient des ailes,
Des ailes comme l'oiseau.


Ils voleraient,etincelles,
Vers votre foyer qui rit,
Si mes vers avaient des ailes,
Des ailes comme l'esprit.


Pres de vous,purs et fideles,
Ils accourraient,nuit et jour,
Si mes vers avaient des ailes,
Des ailes comme l'amour!

(参考・引用元)