悲しみのいかなるかを知らず(“NON SA CHE SIA DOLORE”)
1950年後半から1960年前半のランパルによる、フルートの入ったバロックを聴く。主にバッハが収録されているものだった。とても心に残るメロディがあったので、それについて、メモしてみる。*1
BWV209。ヨハン・セバスティアン・バッハによる世俗カンタータ。ソプラノ、フルート、弦楽と通奏低音による構成。5曲から成る。
以前、あれこれと悲しくやるせない気持ちだった時に耳にした。3楽章で、歌詞の意味も分からなかったけれど、歌声とメロディとで聴いているだけで涙が出てきたのだった。それもその筈、これは別れのカンタータだったのだ。
1楽章以外に歌が入っている。涙の出た3楽章の対訳を載せたい。
3 アリア
君は去り
私の心に深い悲しみが残る
君の行く先が住みよいところであり
新たな仕事に働きがいがあることを祈ろう
船出のときが来た
風も波も旅立ちを祝福しているかのようだ
(参考・引用サイト)
*1:こういうメモに走るというのは現実世界からの逃避でもあるわけで(笑)