投げないで

　ここ1週間ほどの間に何回か見かけ、その度に怒りを覚えたことがある。野菜売り場で、手にとって見た野菜を、放り投げるように戻す動作だ。ある程度重さのあるものに対しては流石にしないようだが、葉物やモヤシのような比較的軽量で袋詰めされているものに対しては、ポンと放る人がいるようだ。その動作が、食べ物を粗末に扱っているように感じられて厭だ。それに、投げた野菜は、お店にとっては「売り物」なのだ。
　そういう人は、自分に不要だと思ったら何でも放り投げちゃうんだろうか。大人がやっているのも腹立たしいが、子供がやったのを、隣に並んでいる親がたしなめないのも腹が立つ。それにしても、どうして放るのだろう。手にとって見て、また同じ短い距離、手を戻すだけなのに。