ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ダイ・ハード4.0

 4.0ということは、〜4.1とか〜4.2とか、そんなタイトルの作品が出るのかしら(笑)
 このような登場人物が肉体を酷使する映画を見ると、最後は身体だし、鍛えなくちゃダメかしらという感想を抱く私は、どこかずれているのだろうか。尤も、今回のストーリーは、それだけでもダメよ、というものではあるのだけれども。
 血の出るような映画は得意ではなく、この映画はダンナの希望で一緒に行ったので(一人で行くという選択肢が彼にはないらしい)、時々身もだえして観ていた。とはいえ、とどめの刺し方は、割と良くみる方法という印象だし、実際予想が付いた。ということは、苦手と言いつつ、血の出るものを他にも見ているということなのかしら。

 シミュレーションが現実になる時というのは、躍動感と不安感が同時に居並ぶものだと思う。仕事でシミュレーション計算をすることがあり、大抵は机上の議論のネタで終わるのだけれども、ある時、設計のためのシミュレーション計算を行ったことがあった。設計のためなのだから、それを元に物が作られる。計算が図面に反映されても、まだ二次元の紙の上でのことという感覚だったのだが、それが目の前に物体として現れた瞬間、私は恐怖を感じたのだった。あそこの計算間違っていないよなあ、ここの計算大丈夫だよなあと、一人反省会が瞬時に繰り広げられた。間違えていたらどうしようという恐怖は、これまで感じたことの無いほどに怖いものだった。と、同時に、紙から起き上がって物として出てきたということに、ちょっと心が躍ったのだ。だから、自分のシミュレーションが現実になったことに一瞬ワクワクした登場人物の気持ちが良くわかって、勝手に親しみを感じてしまった。

 それにしても、狂信的というか盲目的というかな人達は、その後のことを考えないものなのかなあ。目の前の目的を達成するためには、例えば原発を爆破して、周囲に放射性物質を飛び散らせて辺り一体を使えない土地にするようなことすら、平気でやりかねない怖さがある。いくらなんでも、もう少し後のことも考えないと、自分達が困るんじゃないのと、突っ込みたくなるのだけれども。それも含めてストーリーは、これまでにも同様なものがなかったわけでは無いと思うのだけれど、今回より現実味を帯びているように感じられて、何となく洒落にならないなあと考えながら観てしまった。

 ワルモノ役の女性、カッコいいなあと思って観ていたのだが、名前を見てもピンとこなかった。でも、ちょっと憧れてしまいそうだよ。


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