Reverie *1/Caplet

　演奏予定の曲のイメージを具体化させたいので、ひとまず、つらつらと書いてみます。まるきりの草案です。

　Reverie は辞書によれば「夢想、空想、幻想」と言った意味らしい。曲名としては「夢」と訳されることが多いようだが、これでは方向性をつかめなかった。なるほど、辞書にある意味だと、タイトルと曲はリンクするように感じる。

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　ただひたすら、たゆたっている。去来する想いや感情には現実味がなく、ふわふわとした憂鬱感や哀しみと懐かしさ。駆け抜ける想いも長くは続かない。自分は一体どこにいるのだろう。ふわふわと漂うフルート。時々過去を思い起こさせるよう水を向ける、親切なのか意地悪なのか分からないピアノ。そして時々希望を見出したかのような明るい場面に突如転換し、しかしそれもすぐに元に戻ってしまう。耐え切れぬ悲しみに高ぶり押しつぶされそうになるけれど、諦めたかのように、そして、意識が現実に戻ることなく曲が終わる。