ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

水の向け方、良い智恵はありませんか

 規模の小さな職場だからなのかもしれないが、職場にいると、自分の仕事以外のいわゆる雑用が割り込んでくる。電話を受けることだったり、場合によっては尋ね人の対応から沸かしている湯の対処だったりとか。
 このような細々を対処する時に何が鬱陶しいかというと、そこで集中が途切れてしまうことだ。タイミング良く気分転換をしたい状況でなければ、仕事の効率としてはよろしくない状況だ。邪魔臭いことでもあり、雑用とはよく言ったものだと思う。

 勤務先だが、同じフロアで3つの電話番号を使用している。一応部署ごとに番号は異なるのだが、ベル音で判別できないし、全員が同じ場所にいる。そうすると、とりあえず誰かが電話を最初に取ることになるのだが、取る人が決まってきてしまっていている。更に、とある部署は取る人がいない。理由はその部署に女性がいないからなのだろうけれど、そんなこと気にせず、誰か取ってはどうかねと思うのだ。そもそも、大体最初に電話を取るメンバーが何らかの事情で取れないと、いつまでも鳴るベルで気付いた上司(男性)が取ってしまうのだ。上司に取らせてどうするよ、私よりも年齢や入社歴の低い男性も女性いるのに、どうして特に男性陣は取ろうとしないかが不思議でたまらない。まあ、面倒なだけなのだとは思うが。
 と文句を言う私は、最初にとるメンバーの一人だ。メンバーとはいえ、日頃取るのは、あともう一人。あれこれ事情もあるし、そろそろ入社して3ヶ月過ぎている新人さんとか、あるいは他の方々が取ってくれないかしらと思うのだ。新人さん、自主的にやってくれないかしらね。教わるようなことでもないだろうと思うし。

 私が入社一年目だった頃、別に誰かに電話を取るように言われたわけではない。もう一人も、誰が言うでもなく率先して取ってくれるようになったように記憶している。私の場合は、入社して日が浅く、仕事に関するあれこれを勉強している最中の自分が、即効的に何とか誰かの役に立つであろうこととしては、電話を受けること、他の方が集中しているのを遮る雑用を受けることしか思いつかなかった。入社して2週間ほどは様子を伺って、どのような言葉を使って電話応対しているのかとか、どのような方から電話が来ているのかを観察していた。しかし、いつまでも先輩にやらせるのはとも思い、私自身は電話が苦手なのだが、これは仕事なのだからと自分に言い聞かせて、ある日勇気を出して取ってみた。先輩よりは1コール早く取るように心がけたりもした。もちろん順調ではなく、小さな失敗も恥ずかしい経験も沢山したし、実は今もしている。
 しかし、電話を受けることで、自分の会社のクライアントを知ることが出来た。勿論担当者の名前も知ることが出来て、どこそこの誰さんが、というような話にも、なんとか付いていけるようにもなった。そうやって、会社に馴染み、会社のことを肌身で知ることができたと思っている。失敗を積み重ねながら、適切と思える応対方法を試行錯誤したが、これは無駄ではなかったと感じている。

 このような点からも、新人には是非最初に電話に出て欲しいと思うのだが、望むらくは、私が言うことなく、気付いて自ら動いて欲しいのだ。言ってしまうと、強制感が出てしまわないかという不安があるのだ。ということで、自発的に受話器を取るように水を向けられたらと考えているのだが、一体どのようにしたら良いのか考えが浮かばず困っている。何か良い智恵はありませんか。