ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

「命のチ」

 何かをやろう!と気合を入れると、「んっ」と息を詰めて(息を止めて)しまうことが多い。でも、息を止めると、身体中とか身体のどこかに力が入ってしまってしまう。「りきむ」って状態だ。次のアクションでは、力が爆発しましたというような状態になってしまうことも多く、瞬間的にコントロール不能な状態になることも多い。それじゃ気合が空回り。となると、呼吸を止めてはいけない。いつもと同じように呼吸をしているのが良い。普段は呼吸なんて意識していない。でも止めているわけではない。いざ、という時に呼吸を意識しないのも止めないのも難しい。「チカラを入れる」の「チ」は「りきむ力のチ」ではなくて「命を吹き込む、命のチ」だと。能の本にあったとか。それから、あちらこちらの安定のためには身体の軸をぶらせてはいけない。ぶれることで不要な力みのチが出てくる。

 レッスンで言われたことだけど、どんなことについても当てはまりそうな気がする。

 ここしばらくは、立奏時における立ち方についても試行錯誤していた。ひょんなことから、バレエを習っている姪っ子と以前にかわした会話を思い出し、立奏時に求められている立ち方が、バレエで姪が「こうしなさい」と教わっている姿勢と同じであることに気付いた。ああ、バレエ用の姿勢とか、演奏用の姿勢、なんて別はないのだなあ。

 美しいものは美しい。力みもなくて、たるみもなくて、けれど、ぶれなくて。そのように、すっきりとたおやかに行きたいものだなあ。