ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

フルート吹きだらけ

 木曜日から日曜日にかけては、単身上野にこもっていました。第13回日本フルートコンヴェンション&第1回ワールドフルートコングレスに参加。実は、コンヴェンションに参加するのは初めて。会場は、東京藝術大学音楽学部を中心に、旧東京音楽学校奏楽堂、上野学園音楽大学東京文化会館、他でした。
 国内外を含めて、著名な演奏家が多数集まり、演奏会、講演、講習会にコンクールと盛り沢山の内容。フルートメーカーのブースも大賑わい。プログラムのごく一部しか見聞きできなかったのは、非常に残念でした。プログラムを眺め、移動の時間が勿体無いという理由から上野学園へは行かないことにして、芸大と旧奏楽堂とで行われているものに特化したのですが、それでもなかなかな量でしたし、時間も詰まっていました。お昼を落ち着いて食べる時間も余り無くて、毎日、コンビニで買ったパン一つと水をバッグに入れて、合間にお腹に入れる有様。仕事で参加する学会よりも忙しい(笑)
 閉会式で聞いたところによると、大体で2000人もの人が集まったとのこと。それが全てフルート吹きであるということがスゴイし、同じように歩き、客席にいる中に、有名なプロが普通にいらっしゃるという環境もまた、アマチュアの私には非日常でした。とはいえ、あれだけの人数となると、案外気づけないものでもあるのですが。
 プロの演奏を数多く見聴き、また興味深い話も伺って、それぞれをうまく言い表すことが出来ないのだけれど、改めてあれこれと考えるきっかけとなり時間となりました。どんな姿勢で演奏しているのかとか、CDでは分からないことを観察もしました。また、自分の好きな音はどんな音なのかを、何人もの演奏を聴いて自問自答し、確認しました。自分の好きな音が、すなわち自然と自分の目指す音にもなりますから。
 とはいえ、ガラ・コンサートなどはおもちゃ箱をひっくり返したようで、そんな思念など忘れて単純に楽しんでもいましたし、考える間もなく引き込まれていました。後から考えて、それが演奏者の力量なのだよなあと改めて感じ入りました。
 これだけの大きなイベントが全て、フルート関係者のボランティアスタッフで行われているところもまたスゴイところです。関係者の皆様、お世話になりました。