環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

　環境問題をタイトルに掲げていて、もちろん言及されているが、本書のもう一つのテーマはマスコミ、特に新聞やテレビによる「故意の誤報」に対する糾弾であると感じられる。この故意の誤報は時には中央官庁レベルからもたらされているという。このことに関心のある方には興味深いかと思われる。時々話が膨らんで意外な方向へ行くことがあるのでデータ分析や比較に焦点を絞る方が話がすっきりするのではないかと思ったり、読みながら確認が必要かしらと思う点もあったのだけれども、それらを置いても一読の価値があると思う。本書の感想を受けて書かれた続編があるそうなので、そちらも読んでみたいと考えている。
　この本を読んで感じたあれこれについては、また後日書こうと思う。