的外れな逮捕
＜コンピューターウイルス＞作成者ら３人逮捕 京都府警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080124-00000051-mai-soci
ウイルスを作ったことに対しての逮捕ではないらしい。タイトル見てそっちかと思い、たまにはやるね京都府警と思ったのですが全然違ってました。やっぱりそうか（以下略
１人は、ウイルスにアニメ画像を用いたためで、残る２人はそのアニメをWinnyで配信したということでの「アニメの著作権を侵害した疑い」での逮捕らしい（文章修正）。なんだか世間にWinnyを思い出させるのが目的っぽいですね。
ニュース記事もニュース記事だ。「情報漏えいを引き起こすなど、ウイルス被害がインターネット社会でまん延する中、大きな反響を呼びそうだ。」って書いているけど、ウイルスを作ることが悪いという理由ではないのだから、反響を呼ぶほどのことでもないように思うんだけど。別件逮捕されるかもということですか？ちっとも本質的ではないと思うんですけどね。
（追記）
産経新聞の記事を読んで知りました。「ウイルスの作成そのものを処罰する法律がないため」今回のようなことになったらしい。なるほど。ということで、最初の段落の後半を削除。それにしても立ち遅れているんだな。
＜コンピューターウイルス＞作成者ら３人逮捕 京都府警
1月24日12時20分配信 毎日新聞
京都府警ハイテク犯罪対策室と五条署は２４日、ファイル交換ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」で人気アニメ映像の入ったコンピューターウイルス「原田ウイルス」の一種を不特定多数に配布したとして、同ウイルスを作成した大阪府泉佐野市の２０代の大学院生ら３人を著作権法違反容疑で逮捕した。ウイルス作成者の逮捕は国内で初めて。情報漏えいを引き起こすなど、ウイルス被害がインターネット社会でまん延する中、大きな反響を呼びそうだ。
作成者以外は、同府と兵庫県内の３０代の男。３人は容疑を認めている。
調べでは、大学院生は昨年１０〜１１月ごろ、感染したパソコンの画面に発売前の人気アニメが現れるウイルスを作成。不特定多数にばらまいて、アニメの著作権を侵害した疑い。別の２人はウィニーを使ってこのアニメを配信した疑いが持たれている。
関係者によると、原田ウイルスの「原田」は実在の人物で、表示される写真などから作成者の知人の可能性があるという。
府警は０４年、ウィニー開発者の元東京大助手、金子勇被告（３７）を著作権法違反ほう助容疑で逮捕（京都地裁で罰金１５０万円の判決、大阪高裁へ控訴中）。関連捜査から今回の容疑が浮上した。【熊谷豪、細谷拓海】
感染すると、パソコンの画面に「おまえはもう死んでいる。（中略）ここに来い。そして俺に謝れ。さもなくば、このＰＣは自爆する」と勝手に表示される。音楽や動画などのファイルを「原田」と名乗る若い男の画像に置き換えたり、システムファイルを削除するものもある。この男が目をつぶっている写真が画面に表示されたり、静岡県警の偽のホームページが現れるものもある。
産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080124-00000910-san-soci
動画破壊「原田ウイルス」亜種作成の男３人逮捕
1月24日12時47分配信 産経新聞
大阪府内などの大学院生ら男３人がアニメ画像を無断使用してコンピューターウイルスを作成した疑いが強まり、京都府警ハイテク犯罪対策室などは２４日、著作権法違反容疑で３人の逮捕した。ウイルスの作成者が摘発されるのは国内初という。
ウイルスの作成そのものを処罰する法律がないため、府警はウイルスに使われていたアニメ画像を無断で使用した著作権法違反容疑を適用した。
調べによると、３人は大阪府泉佐野市の２０代の大学院生と、兵庫県内の３０代の男２人。ウイルス「Ａｎｔｉｎｎｙ（アンチニー）」の一種で、破壊型とされる通称「原田ウイルス」の亜種を作成した疑いが持たれている。
「原田ウイルス」は、感染すると「原田」と名乗る男性の画像を表示する間に、パソコンに保存されている動画や音楽などのファイルをこの男性の画像に置き換える。インターネットエクスプローラーなどのファイルを削除する悪質なものも存在するという。
今回摘発の対象となるのは、男性の画像の代わりにある特定のアニメの画像が使われているタイプ。ファイル共有ソフト「Ｗｉｎｎｙ（ウィニー）」のネットワークで流通。感染するとパソコンに保存されている動画などのファイルが、特定のアニメの画像に置き換えられ、破壊される恐れがあるという。
