ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

療養日記001

飼い猫の♂がしばらく療養しなければならなくなった。記録のために新たにブログを立ち上げることも考えたが、管理のことも考え、こちらにメモすることにした。タイトルに「ねこ」がついているし、ま、いいでしょう。

ネコのプロフィル

多頭飼(2匹:♂/♀)のあと1月程度で8歳となる同じ誕生日の雑種。去勢、避妊済み。なぜか大きく育ち、♂は体重10kgを、♀は5kgを少し超える程度。頭が小さく、短毛種なので見た目以上に体重がある印象。みっちりしているとはいえ、最近お腹がたるんでる。

ネコは良く吐く生き物、とはいえ

ネコはよく吐く生き物だ。グルーミングでは体中を舌で舐めているが、ざらざらな舌には抜け毛がついており、それを飲み込んでいるのだ。そのため、時には先のとがった葉を食べて胃を刺激して、胃にたまった毛玉を吐き出す習慣がある。したがって、ネコが吐いても、そんなに慌てることでもない。餌を大急ぎで食べたり、食後に激しく走り回ったりすることで吐き出すこともあるが、それはある意味当り前のことだ。そして、そういう時の吐しゃ物は、ドライタイプの餌であれば、その形が殆ど残っている、すなわちろくに消化されない状態で出てきているものだ。

しかし、最近の♂は、あまりに頻繁に吐いていた。毎食後と言っても良いほどだったし、時にはおとなしく寝ていたところを突然起きて歩いたと思うと吐き出したり、あるいは水を飲んだ後に水だけ吐き出したり。ここ1週間はそんな感じだが、よく吐くと感じるようになってから数週間は経っていると思う。とはいえ、毎日というわけではなく、無事な時は無事で、今日は吐いていないようだった。吐しゃ物の殆どは、消化されたと思われるゆるいペースト状のものだった。あまりに続くし、後足の内側の毛が薄くなってきているのも気になって、かかりつけの動物病院へ行った。もっとも、毛については、たるんでいるお腹とすれてしまった結果とも考えられるのだが。

診察

先生に症状や不安に思っていることを話す。この嘔吐の状態では、正常と異常の境くらいでなんとも言いがたいとのこと。しかし、♂が肥満気味なので糖尿病が心配ということで、遅い時間だったが、血液検査をしてもらう。体が大きく、力も強いネコなので、大人2人掛かりで押さえつけて先生が採血。♂は怖かったようで、採血最中におもらしをしてしまう。先生はそれを「ついでに」と別の注射器で吸い取って、ついでに尿検査もすることに。

血液検査の結果から疑っていた糖尿病は全く問題のないことが判明。しかし、尿を顕微鏡で覗くと、沢山の結晶の粒々が見えたのだった。私も見せてもらったが、粒が寄り集まって、より大粒になろうとしている。尿結石の前兆だ。年齢的に、もしかしてお腹に石を持ってはいまいかとエコーで見てみたが、おもらし仕立てで膀胱が小さくなっていて分かり辛いため、また今度の機会にエコーで見てみることになった。

とにかく療養が必要とのこと。尿内の結晶を溶かさなければということで、その作用のある餌をやり、抗生剤の投与が必要とのこと。ただし、これまでの嘔吐ですでに胃が荒れている可能性もあるので、抗生剤はできれば食後にやって欲しいとのこと。

で、抗生剤1日2回1週間分を処方される。体重があるので、1回あたり1/2錠で、既にカットされたものが処方された。飲ませ方を教えてもらう。

餌は好みが出るといけないからということで、試供品を2種。

  • ヒルズのプリスクリプション・ダイエット s/d 猫用
  • ロイヤルカナンのpHコントロール1スターター URINARY 1 S/O

の50gパックを1つずつ。試供品で好みの様子を見て、明日改めて、これからしばらくの分を購入しなければならない。
これを3週間ほど食べさせてから再検査し、そこでよくなっていたら、結晶をできにくくするタイプの餌に切り替えるとのこと。そのように謳われている市販品をやっているのですがと尋ねたら、市販品のとは成分とかが違うとのこと。その切り替え後の餌で、ダイエット用のものを選べるので、ヒルズの方を勧めたいとのこと。しかし、同じものばかりだと飽きて食べなくなるので、特に問題がなければ、適当にローテーションを組むことになるかと思う。なんだかんだで、療養食の値段は高い。


帰宅して、ヒルズの試供品をやる。空腹だったからなのか、あっという間にかなりの量を食べられた。♂と♀とでそれぞれに餌をやれるといいのだが、そうもいかないので、勢い♀も餌を切り替えることになる。もともとヒルズの餌も食べていたので、特に抵抗なく食べられたようだ。

餌の皿から離れて落ち着いたところで抗生剤を飲ませた。

ネコの尿結石のリスクファクター

教えていただいたので記憶のあるものをメモ

  • マグネシウム
  • アルカリ尿
  • 5歳未満
  • 肥満
  • 水分摂取が少ない
  • 多頭飼い
  • 室内飼い

いわゆる尿結石は雌ネコの発症が多いそうですが、細く曲がった尿路を持つオス猫の方が早い段階で明らかな症状として出やすいのだそうです。
とはいえ、腎機能の低下等による病気ではないので、適切な治療により健康になるとのこと。ネットに依れば、健康を回復したらまた普通の餌に戻せるとのこと。これ実は人間にもありがたいことなんです。というのは、療養食は、ちょっと高価……だからです。

後足内側の毛が薄くなっている件については、皮膚がかゆくて舐めすぎたり掻き過ぎたりした結果なのか、お腹とすれているのかは観察しかないとのこと。痒そうにしている気配はないので、これは肥満由来かなあ…という気配濃厚。