ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ロスジェネ就職世代ですが

没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たちー - 女。MGの日記。

時々斜め読みしては「若いね」と思っていたブログですが、なんとなく今回は書いてみたくなって書きなぐり。最近、あまり見ていなくて、先ほど気づいたのですが、すっかり乗り遅れているみたいなのでトラバ無しで。


私はロスジェネですが、新卒就職をしましたよ。第2次ベビーブームの人数の多い世代なのに、(就職)受け皿がガクンと減った頃ですね。でも、なんとか就職できました。ワタクシ大卒ですが、ご立派なものはありません。今思い返しても自分でも不思議ですが、そんな私が就職できたのは、おそらく「就職すること」をトッププライオリティにしていたからではないかと思います。幸か不幸か、どうしてもこれをやりたいという職種がありませんでした。一方で、自分にできるかできないか、やっていけそうかどうかという判断も考えもしませんでした。とにかく(家の事情もあり)就職しなければと考えていて、えり好みをしている余裕はないと判断していたからです。希望する企業に就職できればラッキーだけれど、それに見合うだけの努力を学生時代にしていたという自負もなかったので、とにかく流れに任せつつ、来るもの拒まず、それこそ数打ちゃ当たる!で当時過ごしていたのを覚えています。


人間なんとかなるもので、私はその時に就職した職場で十数年、今も働いています。冷静に考えると私にとってはかなり無謀な就職でしたけれど、いやはや、なんとかなるものだな、と。またある意味、就職した時期が良かったとも思っています。その数年後だと、より即戦力を求められて、私では不採用になっていた可能性も高いです。


京大という学歴がありながら就職できないのは、「就職すること」がトッププライオリティにないからでしょう。就職するためにどうしたら良いのか、上手く判断できていないのではないでしょうか。おそらく無意識に、職種や場所のえり好みをしているのではないかと思うのです。
また、最近の新卒(立派な学歴の持ち主多数)を見て感じるのは、確かにお勉強関係は良くできて(私の職場では理科系の知識を要するのです)、その点では即戦力になるのですが、一方で、職場にかかってくる電話を取らない(上司が取っているのに!)、お茶室のポット周りが濡れていても拭かずにそのまま使いっぱなし、等々、いわゆる気配りに分類される部分で、溜息の出ることが多いのです。きっと、指示すれば、その後も引き続いてできるようになるのでしょうけれども、自分からは気付かないのか、気付いていてやらないのか。このような人については、周りはだんだんと「作業だけをこなす機械」だと認識することもあります。実際、私の周りでは、その気付かない人たちよりも先に働いている人たちは、そういった気配りの部類のことについては誰一人指摘しません。自分で気づけるかどうかを見ているのです。1年過ぎると、その人はその程度かと諦めます。そういう人は、案外ビジネスで疎外されやすい人でもあるかも知れません。
コミュニケーションはお話、意思疎通ができることだけを指すのではないと思います。頭が良くても、それだけの人とお付き合いしたいと思いますか?


あと、私がエリートに持つイメージは、高い知力を持ち、かつ、立ち回りの上手さも持ち合わせている人です。ですので、就職というイベントにうまく立ち回れていない時点で、その人はエリートではないのではないかと感じます。