ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

空を飛ぶ夢

空を飛ぶ(土手の上から2008-12-09/geukさん)から思い出した私の夢の話を。

場所は実家の建物の中で、一番覚えている場所は自分の4畳半の部屋だ。私は何かに追いかけられていて逃げている。私を追いかけるそれが何なのかは今まで一度も見たことがなく、姿かたちはさっぱりわからず、サイズも質感も分からないけれど私よりはずっと大きな黒くて、しかし影のようなもの・・・・・・という印象がある。とにかく「とても怖い何か」なのだ。足の遅い私が私なりに一所懸命走って逃げている。後ろを振り返る余裕もなく走っている。それまでどこを逃げ回っていたのかは分からない。気づくと2階にあった自分の部屋に入り込んでいる。走り回って逃げまわり続けられるほど実家は広くない。その時の私は、身体がとても小さくなっている。
走り回り続けて、とうとう階段にやってくる。背後からは「こわいもの」が迫ってくるのがわかる。しかし、階段は小さくなった私にはとても高さがある。一段の高さが身長の数倍はあるのだ。しかし、階段を下りる以外の選択肢はない。どうやって逃げようかと躊躇するのだ。しかし、躊躇した割りに、私は大胆な行動に出る。そこを「飛ぶ」ことにするのだ。そして階段に広がる空間へ身を投げると、ふわふわした感じを残しつつもすーっと階段を滑るように飛んで階下へ向かって逃げるのだ。

・・・・・・いつも、階段を飛んでいる最中に目が覚めた。そのために、自分が無事に着地できたのかも、逃げ切ることができたのかも分からないままだ。しかし、目の覚めた私は疲れ切ってぐったりしている。


子供の頃、1年に1,2度の頻度で、この夢を見ていたような気がする。多分、中学生の頃までは見ていた。もしかしたら、その先も頻度がぐっと低くなっただけで見たかもしれない。いつも同じシチュエーションで、同じところで目が覚める。そのうち、逃げている自分に加えて、「あ、また、あの夢だ」とその状況を眺めているもう一人の自分(の意識)が出てくるようになった。分かっているのに、夢の主人公の自分は心の底からわきあがる恐怖に怯えながら逃げ続けて、階段までやってくるのだ。そして、ここは飛べるのだ、いつも飛べるじゃないかと言い聞かせてジャンプする・・・・・・という夢に変わっていった。そして、飛んでいる最中に目が覚めるのだ。飛びながら「いつもこの辺で目が覚める」と、もう一人の自分の意識が流れて目が覚めるのだった。

いつからこの夢を見なくなったのだろう。定期的にこの夢を見ていた理由と共に分からない。私はいったい何から逃げていたのだろう。どうしてあそこで飛んだのだろう。そして、飛べたのだろう。