ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ささやかな演奏会の話の続きです。

本来ならば一番目立って聞こえる筈の、そして聞こえなければならない音なのに、きっと他の音に埋もれて聞こえないんだろうなあと思いながら演奏していたものがありました。自分に聞こえるものや感覚からは、きっと客席へは音は届いていないだろうと、既に演奏中に落ち込んでいたのです。なんだか惨めで、自己評価は「私の経験上最悪」だったのです。

その演奏会ではダンナが客席にいたのですが、彼は、きっと私は上機嫌だろうと思っていたようで、自宅で2人揃った時の温度差の激しいこと。その理由がその時はさっぱり分かりませんでした。そもそも酔っ払いを相手に話す気分にもなれませんでしたし。

酔いが醒めてから話をすると、私が不満に思っている箇所について「えー、聞こえてたよー」と言っていたのですが、なんというか全く信用していませんでした(笑)

ところが録音を聴いたら、自分が思っている以上に音が入っていて、内心非常にあせってしまいました。もちろん、本来果たすべき役割をきちんと果たす音ではないのですが、一応存在は分かる程度には入っています。とはいっても録音と人間の耳は違うしと思いつつ、意外に音が入っていたと呟いたら、「だから聞こえたって言ったじゃん」と不満気に言われてしまいました。そうでしたねぇ、すみません。でも私の感覚では、音がすかすかし過ぎて、まったく拾われていないだろうと思っていたのです。私なんのためにこの楽器を持っているんだろうとまで思っていました。

自分が演奏中の感覚と実際の状態との差に、かなり戸惑っています。聞こえないだろうと練習中投げやりになっていたのとか、ちょっとイイカゲンにしたこととか、全部指揮者にはばれていたのかも(汗)