ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

私も、まず謝るべきだと思う。

 「喧嘩の行方」(晴れの日もある)で知ったかえるさんの話。かえるさんが怒る気持ちはもっともだと思うし、これに対して書かれている「まずごめんなさいって、それからだよ」(S嬢 はてな)のそのタイトルに心から同意だ。加害を加えたことが明らかなのだから、まずは謝るべきだ。

 ここで私の経験をひとつ。美容院からの帰りにスーパーへ立ち寄った。そこで棚を眺めていたら、私の目の前に男の子の顔が突如現れた。見たところ小学高学年か中学生くらい。発達遅延独特の顔つきをしている。私を前から後ろから見た後、突然髪をなで始め、髪をつまんで匂いをかいだりしたのだ。「かわいいねえ、お人形さんみたいだねえ、いい匂いだねえ」と言いながら。あまりに突然のことに、どのように言えば良いのか分からずに、思わず凍り付いていたら、バタバタと女性が駆け寄ってきた。その男の子を私から離し、「ごめんなさい、怖かったでしょう。すみません」と言ってから、「ダメでしょ」と男の子を諭しながらどこかへ連れて行った。私はなんとか「いいえ」と枯れた声で返事をするのが精一杯で、親子の姿が見えなくなるまで呆然としていたが、そういうこともあるんだなあという程度で、逆にそのお母さんの大変さを思ったりもしたのだ。

 しかしそれが「障害者だから、わからない」といきなり言われたら、逆上した可能性が大きい。理解が遅くても、教えることは必要だし、加害側であれば、とにかくまずは相手に謝るべきだろう。変な言い方すれば「ごめんなさい」が潤滑油になるのだ。わからないから教えないというのでも子供のうちならば体力の面でも対応できるであろうけれども、益々身体が大きくなって力も強くなってからだと、誰もコントロールできなくなり、周囲も家族も困ることになる。それがさらなる「差別」を生むことになると思うんだけどなあ。そもそも「障害者だからわからない」って自分で自分を差別しているのではないか。