ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

立ち位置

ちょっとした打合せがあった。とある部署の方が相談したいとのことだった。事前に簡単な相談内容を知らされていたけれど、実際に話を伺うと、感じていたイメージとは大分異なり、一緒に話を聞いていたちょっと上の上司と共に少々驚いた。模索しつつ話を進めていると、どうやら相談側も曖昧模糊としたまま相談に来たというような状況であると思われた。


そこで、問われたことに対して、上司と共に、ひとつひとつ解説をするように相談を進めた。おぼろげながら、こちらの言わんとしていることを分かっていただけた様子で、一度持ち帰って検討してからまた来ます、ということで終了。


そのタイミングで、出張に出ていた一番上の上司が戻ってきた。この打ち合わせにその上司も同席するはずだったのだけれど、急に予定が変更されたのだ。そこで、相談にみえた方々が去られてから、簡単に報告。「こんな風に考えられていて相談にみえたようですよ。」と説明すると、上司は笑いながら「仕方ないな。彼らは素人だからな。ま、相談にのってやってよ。」と、おっしゃった。


そこで、はっとした。


そうか、私は素人じゃないんだ。少なくとも上司は、私を素人だとは思っていないのだ。確かにその打合せがあるとの連絡が、ちょっと上の上司に来た時に、相談の内容から判断されて、すぐに私も出席するよう指名されたのだった・・・。その打ち合わせでも、つたないながら私も説明していたのだし、それらは上司の説明の補足になったり、言い換えであったりしたけれど、少なくとも話した内容の訂正が上司からなされることはなかったのだ。


自分では、まだまだ素人な、何も知りませんという気持ちでいたけれど、上司からそうは思われていないということが嬉しくて、そして自分が一歩前進したような少し誇らしい気持ちにもなったし、同時に身の引き締まる思いがした。着任当時は、この分野のことをほとんど知らない素人だったのに、上司はそんなことを気にせず、今までやってきたことを評価して下さっているのかもしれない。


精進します。