『採算』という言葉のそぐわないもの
NHKは国営であるべきです(The Green Hills of Earth 2005年12月22日/lunaticさん)を、頷きながら読みました*1。
経費がかかるけれど「採算を考えること」が馴染まない事項ってあると思います。教育、研究、安全、保障、その他色々と。大切なことだけれど利潤を求められない、あるいは求めるような性質のものではないからこそ国からの支えが必要なのに、そのような部分から、国が少しずつ手を引いていっているように感じることがあります。そのような項目は地味で、普通に暮らしている分にはあまり気づくことがなかったり見えなかったりするものもあるでしょうし、直ぐに役立つという性質のものでもないでしょうから、そのような分野の存在を知って、それらの経費を削ることを快く思う方々もいることでしょう。
なんとなく、目先のことで意見が簡単に方向性を持ってしまっているように思うのです。採算を求めなければ成り立たない構造の中へ、採算という言葉のそぐわないものを放り込むのは方向が違うでしょう。
ただ、街頭インタビュー等であっさりと民営化に賛成されてしまう現実も見つめるべきでしょう。そのようなお金(要は税金)を使って職務を果たす方々は、お金の出所について意識するべきなのは言わずもがなですよね。
*1:や、以下に示す理由から、郵便局についてはlunaticさんとは意見が異なり、特に地方(というか辺鄙な場所)における郵便局は採算を度外視しなければならない面があると思うので、是非国が支えて欲しいと私は思うのですけれどね。都市部は民営化されても別に構わないんですけれどね。