ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

叩くことは体罰なのか

われ思ふ ゆえに…(小町さん)の

を興味深く拝読しました。


私は「体罰」という言葉に「しつけでは無い理不尽な暴力」というイメージを持っています。


教師である友人達は、何があっても子供を叩くことができないことに不満を持っています。叩くのがもっとも適切と思う場面もあるとのことで、とにかく「いけないこと」を教えるのが難しいとのことです。家庭で教えられていれば問題がないけれど、皆が皆同じレベルで教えられているのでもないし…と。ある程度言葉の通じる中学生相手ですらそのように感じるのですから、小学生相手の教師はもっと大変な思いをしているのではないかと、思わず友人達を気遣ってしまうのです。


話を聞いていて気の毒になるのが、例えば叩くのが最適な場面で思わず叩いてしまった場合のその後のこと。それについて物言いをつける家庭ほど話が通じないというか、単刀直入に言ってしまえば「しつけがなっていない」と。一方でそのような家庭は「学校が(唯一の)しつけの場」であることを求めてくると。


集団行動のルールは学校でなければ学べないこともあると思いますが、その基本は家庭で教えられることだと思います。子の無い私が言うのは説得力に欠けますが、子供のしつけを学校のみに頼るのは間違っているでしょうし、「叩く」という現象のみを槍玉に挙げるのはいかがなものでしょう。そのような親はごく一部でしょうけれども。無用の暴力を無くすための「体罰禁止」であることは承知ですが、一部の親とのトラブルを無くすために、一律に禁じているのではないかと感じたこともあります。教師が教育のプロとして場面をきちんと判断できることを前提として、叩くことが教育の一手法となれるように、一律禁止を改めて欲しいと思います。同時に、親は教師の行動に理不尽さがないよう目を光らせる必要があります。双方が協力し合って、監督し合ってというのが理想なのでしょうが、難しいことなのでしょうか。