ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

いただきます

偶然見かけた「考:「いただきます」って言ってますか? 「給食や外食では不要」ラジオで大論争」を読んで。


実家は「いただきます」を言う家庭だった。でも、そこにある意味について話を聞いたことはなかったし、親に尋ねることもしなかった。だから、子供の頃は「食べる前に言う呪文のようなもの」という認識だったように思う。「ごちそうさまでした」も似たような認識だった。言わずに遊ぼうものなら「食事中に遊んだ」ということで叱られるので、その魔よけの呪文。


今では、職場の食堂ではちょっとだけ手を合わせて(これだけでも好奇の目で見られることがある)心の中でつぶやくか、ぼそぼそとつぶやく程度。自宅では手を合わせて「まー」(我が家での省略形)と言うイイカゲンなものではあるけれど。


そんなイイカゲンに発している言葉の中に、そこに食べるものがあること、命を戴くこと、作ってくれた方への感謝など、とにかく「食べられること」全般に対する漫然とした感謝を込めている。このようなことを考えるようになったのは、ごく最近のことだ。子供の頃はよく分からなかった「感謝」を感じる機会が増えたことは、年齢を重ねてよかったと思うことのひとつだ。


このような自分の経験を踏まえ、もし子供がいたら「いただきますを言うこと」を教えたいと思う。その時にチラリと「そこに食べるものがあるということ」の話も添えられるといいなと思っている。その時は省略などせずに自分もちゃんと言おう。