ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

マイバッグ運動の進め方

袖ケ浦市マイバッグ運動1週間、協力店はゼロ /千葉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070623-00000133-mailo-l12

 袖ヶ浦市の商工会と市とで、レジ袋辞退で貰うシール20枚で客は100円の割引を受けることができる計画を立てているが、商工会から店への助成はシール20枚当たり40円のため、参加協力を名乗り出る店がゼロだったとのこと。さらに、ポイントは店ごとのため、利用する側としても気が進まないとのこと。シールを使うと台紙がゴミとして出るからスタンプの方が良いのではと思うのは置いといて。

 全国展開している大型店舗とはことなり、地元に根付いた大きくない店舗で構成されている商工会ならではの悩みなのだろう。こうなると、始めからレジ袋無しをデフォルトにして客が求める場合には有料配布とか、勿論、商工会に属する店舗共通のポイントとした上で、店に負担の掛からない助成方法、すなわち全て商工会が持つという風にするとか、その集めたカードで指定ゴミ袋と交換できるとかしないと、全然前に進まなさそう。商工会が全て持つといっても、結局その資金は各店舗が出しているのだと思うんだけど。商工会と自治体のゴミを担当する部署とが上手く連携を取れるといいんだろうなあと思う。客側は、マイバッグを買うことに抵抗があるのかもしれないし、なじみが無いとどういうのがいいのかしら?となるのかも知れない。昔々の買い物かごで十分なんですけどね。知人の若い人から、レトロさに惹かれてそういう買い物かごを使っていると聞いた時に、それで十分なんだよなあと改めて思ったのだ。

 私の居住自治体は、マイバッグの全戸配布を計画していて、既に持っている上に、近くの大型店舗でも販売しているのを見ている身からは、その必要性に疑問を感じていたのだけれど、周知徹底という点では効果的なのかも知れない。

 あるいは近くにある生協の誰でも利用できる店舗には、一回以上使われ寄付されたレジ袋と新しいレジ袋がサッカーの上に置いてあって、使用済み袋を利用する場合は無料で、新しいものを使用する場合は一枚5円とか10円とかを備え付けの箱に入れるというルールになっている。もちろん、マイバッグは大歓迎されている。そのように「天下の回りモノ」っぽいものとして、皆で使いまわすのも一案かと思う。そうすることで、結果的に個人のゴミも減るし、そのことに気付いて味をしめると、活動は安定するのではないかと思うのは素人考えだろうか。

 私は、かつてここに書いたように、マイバッグという言葉が出るか出ないかの頃から使用しているが、身に迫る事情がなければ使っていなかったかもしれない。利用者側の意識改革も必要だと思うが、果たしてどのようにすれば良いのか、アイデアが出ない。自治体の方々はこの点にも苦労されていることだろう。

 一方で、気をつけていてもレジ袋はかなり溜まってしまう。日頃レジ袋を愛用する方々はそれらをどうしているのだろうか。ゴミ袋としても使わないまま、ゴミになっているのだろうか。


【参考リンク】


(2007.06.25追記)
 ニュース記事を取り上げると、ブックマークされた記事経由でこちらへいらっしゃる方がいるのですけれど、今回はそれが全く無いです。ちょっと驚いています。


以下は記事。
6月23日13時1分配信 毎日新聞


 「地球温暖化対策につながる、ごみの減量化を図ろう」と、袖ケ浦市はレジ袋を使わない買い物を普及させる「マイバッグ利用推進運動」を16日からスタートした。しかし、1週間たった22日現在、運動に協力する店はなく、減量化の柱として取り入れた割引制度も有名無実化している。
 同運動は市と袖ケ浦市商工会が連携。買い物客がマイバッグを持参してレジ袋を辞退した場合、店が1回につき1枚のシールを渡し、20枚集めたポイントカードを会計時に店に出すと100円割引する。店は客から集めたカードを商工会に提出すると1枚につき40円助成される仕組み。
 同市によると、原料が石油のレジ袋を、市民が月1回辞退すると、年間72万枚、1万4800リットルの原油の節約になる、という。このため同市は40万円の予算を計上。5月から広報紙やホームページで運動をPR、初日の16日には市民会館でイベントを開いて協力店を募集したが、スーパーなどの反応は鈍く、応募店はゼロのまま。
 導入をためらっているスーパーの店長は「ポイントカード1枚につき店が60円負担しなければならない。荷物が入ったマイバッグを持ったお客さんを、店員が“万引き”と間違っては大変」などと説明。また、主婦たちも「ポイントカードは各店ごと別々にためなければならない。スーパーなどの安売りに比べて魅力がない」と冷ややかな反応を示す。
 予想外の市民の反応に担当の市生活環境課は「これまで以上にスーパーや小売店に協力をお願いして、ごみの減量化を進めたい」と話している。【児玉賢二】

6月23日朝刊