ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

はやぶさ

観たのは数週間ほど前ですが。

「目的に向かってチームで進める」経験をしたことのある方には、劇中の空気感が実感を持って感じられるのではないかと思います。理科系だけに限らない研究職の現状、理科系の人には映画の話では済まない現実感溢れる光景(まるでデジャブ!)などは、このような日常とは縁のない方々にも分かって頂けるといいなと思いながら観ていました。

はやぶさは、それでも何とか最大の目的を達成できたので、今こうして映画化されていますが、もしこれが上手く行っていなかったら、今頃非難の嵐にさらされていたかもしれません。果たしてその時、人々は「貴重な経験を積めた」と前向きに考えてくれたかと考えると、ゾッとします。特に理科系のプロジェクトは多額の費用の必要な物も多く(金額を聴けば驚くようなものであっても、現場的には不足ということは良くありますが)、もちろん、成功を目指して頑張るものの、最先端の、誰もやったことのないようなものは何があるか分からない世界ですし、本当に目的を達成するまでは気が気ではないものです。そういう現場にちょっとだけ居たことがあるためか、何だかヒトゴトに思えなくて、これらの現実をちょっとでも分かってもらえるといいなあと思いながら観ていました。

また、この映画の製作費が、はやぶさプロジェクトに上乗せされていたら、少しは様子が変わったのかしらとも考えたりも。

ということで、映画中の現場の方々に妙に同調しながら観てしまったため、登場人物たちが涙するシーンでは一緒に涙ぐんでしまいました。コントロールPCのラックにある安全祈願のお札シールも、「くん」付けも、私の中ではやたらとツボに入りました。

公式サイト:http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html (音あり注意)