ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

オケの演奏を聞きに

 私は、アマチュアであれプロであれオーケストラの演奏を聴く機会は大変少ない。大体年に2回前後のバレエの音楽の生演奏程度だし、この時は音楽だけに集中できているわけではない。車内でCDを掛けることはままあるが、その時も聴くことに集中出来るわけはないし、部屋で聴く場合も楽譜を見ながら考えていることが多い。私の住んでいる県は、市民レベルではオケよりも吹奏楽の方が盛んなこともあって、聴く機会も得にくい。そのため気軽に聞ける機会のあることを探していた。

 すると願ったり叶ったり。Mariさん(id:hibigen)の所属する市民オーケストラの演奏会へ行ってきた。久しぶりのオーケストラの演奏会で楽しみにしていた。同じく関心を寄せていたCHARADEさん(id:chd)さんと待ち合わせて伺う。

 プログラムの曲目は、どれも知らない曲ばかりだったので、本来ならば予習してから行くべきところをできないまま伺ったので、飽きずに聴けるかどうか内心心配していた。しかし、プログラムにある曲解説を読んでその心配は吹き飛んだ。また、各曲の演奏時間が記載されていて、慣れない人に親切なプログラムだと感心した。

 Mariさんの席が、確か1プルト裏だったはずと思い出し、お姿がバッチリと見える席を陣取る。実際は前半が1プルト裏で後半が2プルト表。前半は演奏時の素敵な動きを見ることが出来たけれど、後半は前の列に座っている男性にすっぽりと隠れてしまって、見えたのは弓の動きだけで、ちょっと残念。

 演奏が始まると、弦楽器特有の透明感のある音に満たされた。この空気のような音が好き。この音を聴くと、オケでいつか演奏してみたいなあと必ず思うのだ。初心者のバイオリン演奏で耳障りな音が出て・・・というのはイラストなり文章なりでよく見られる描写だが、そのような耳障りな音というのは、何か不透明な物体のような音であるとイメージすると、音が空気のようと感じられることがこのオーケストラのレベルの高さを物語っていると思う。時折Mariさんがダイアリに書かれていたことから色々と想像していたのだけれど、それは杞憂だった。いえ、一瞬「およ?」と思ったことが2回くらいあるけれども(笑)、ほんの一瞬だし、市民オケであることを考えれば、ノーミスと言っても差し支えないでしょう。何の不安も無く聴くことが出来た。素晴らしい。

 前半2曲(約10分と約25分)、後半1曲(約35分)+アンコール1曲(5分弱?)。オケ曲の大曲となると1曲が1時間に及び、奏者も聴衆も疲労することもあるが、このプログラムはその心配は無かった。解説を読みながらだとますます興味も湧く。聴衆は音楽オタクではない一般の方が多いようだったが、自ら進んで音に浸っているようだった。

 それにしても弦楽器は、弓の動きで音楽の作りが見えることが管楽器と異なっていて面白い。低音から高音へ順に受け継がれる時など「お、コントラバスとチェロの弓が動いた、次はヴィオラ、そしてバイオリン」と思わず目で追ってしまう。

 そうやって楽しんだ後のアンコール、大好きな「カヴァレリアルスティカーナの間奏曲」が演奏されて嬉しさ倍増。ああ、オケっていいなー。

 演奏後の指揮者へのサプライズの様子を見ると、全員一体で繋がっていることがひしひしと感じられた。それが演奏にも現れているのでしょう。

 演奏会終了後、楽屋へMariさんを訪ねて少しお話をする。疲れている様子など感じられなくてタフだなあと思いました。

 おかげさまで楽しい時間を過ごすことが出来ました。また誘ってください。