ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

日本出国〜フランス到着〜ホテル到着

 午前10時半発のエールフランス(AF279)に乗り、予定フライトタイム(12時間前後)よりも55分早く現地時間4/29の午後3時5分にド・ゴール空港に着いた。時差はフランスがサマータイムなので7時間。朝に出て夕方到着なので余り違和感がない。飛行機内は時差調整の場となった他、フライトアテンダント相手にBonjour!とMerci.の初の実地練習の場ともなる。ちなみに機内でダンナは6本(以上か。一本250ml?)ものワインを飲み、途中供されるミニカップラーメン(日清のカップヌードル)を2個食べていた・・・。

 ウロウロとタクシー乗り場を探す。空港内をウロウロしていると、六人位の軍人の集団が居て、その手にある銃を見て緊張する。建物の外へ出たり中に入ったりしながら、半ば偶然的にタクシー乗り場を見つけて、列に加わる。そこで初めて私のスーツケースの鍵(数字が合うと開く南京錠)がなくなっている事に気付いた。預ける時に閉まっていることを確認したのに、なぜ?壊されて開けられた?私のスーツケースはファスナーだけのものなので、南京錠がなければただの無防備な入れ物に過ぎない。米国へ行った時も開けられた気配があったし*1、開け易そうなものは開けられてしまうのだろうか、チェックイン時の荷物検査では何も言われなかったのに一体何が悪かったのだろうかと、頭の中をグルグルと色々な思いが巡り、一気に緊張が高まる。

 タクシーの運転手にホテル名を告げるが上手く伝わらない。発音が悪すぎるらしい。何か紙は無いかと手振りで言われて、バウチャーにあるホテル名を見せて事なきを得る。運転手がカーナビをセットし、車が動き始めると、なんとカーナビは日本語を話し始めた。カーナビ通りに走っていることを示すことで安心感を与えようとしているのだろうか。やたらとおしゃべりなカーナビだったのだが、途中から無言になってしまった。なんとなく今どこだろうとカーナビを覗き込んだら消えていたのだが、それに気付いた運転手が再びカーナビを付け、更に渋滞回避のために別の道を通ったり、バス専用路を走り始めたりした。覗き込んでいなかったら、そのまま渋滞に飲み込まれていたのだろうか・・・。道路は途中大変に混んでいて、運転手いわく「週末だからみんな買物に行きたいのさ」とのことだった。

 ホテルはパリ6区のサンジェルマン・デ・プレにある「ルレ・サン・シュルピス」というサン・シュルピス教会*2の近くのホテルだ。そこまで運賃だけで52.8ユーロ。それにチップをつけて支払う。運転手に手を振ってホテルに入る。

 こじんまりと暖かな雰囲気のホテルで、ちょっとホッとする。チェックインに居た人が親しみ易い人でより安心する。チェックインを済ませて部屋に入る。部屋は小さいけれど、大きめのスーツケースを全開にしても問題の無い広さは確保されていた。明かりを全て点けても暗いが、水周りの照明は明るいしベッドサイドの明かりも読み書きには不自由しない明るさが保たれていた。窓の外にはつたが絡まり、日本では中々感じられない空気が流れていた。私のスーツケースの中味は何も無くなっておらず一安心。そして凱旋門へ向かうべく、ホテルを出た。

*1:米国では初めから鍵を掛けないのではっきりとは分からないのですが。

*2:ダビンチ・コードの舞台だそうですが、未読なため知ったのは帰国してから「地球の歩き方」を何気なく眺めた時でした。

凱旋門

 地下鉄(Metro)を使って凱旋門を目指した。Metroの駅ではカルネ(乗車券10枚。少々お得)を「ワン カルネ シルブプレ」と英仏混じりで注文して購入。凱旋門近くの駅で降りる。日本のように乗車券が回収されないのに戸惑う。どうりであちらこちらにチケットが落ちているわけだ。駅を出てから凱旋門に登るためのチケット購入場所を探し列に並んだ。チケットの他に「Paris museum pass」(旧カルトミュゼ)といういくつかの美術館や博物館を中心とした施設に入ることの出来るチケットの4日間用を購入しようとしたら、販売時間外だと言われて入手できなかった。

 気を取り直して凱旋門へ。凱旋門のアーチの下は「無名戦士の墓」となっているのだが、そこでなにやらセレモニーが行われている。音楽を演奏している楽器が気になって、人ごみの隙間から覗き込むと、フルートだけではなくてバスフルートまでが使われていて驚き、何とか隙間から写真を撮る。それからあちらこちらを見上げて彫刻の多さと細かさに感嘆した。

 それから凱旋門登り。272段のらせん階段をふうふう言いながら上る。日頃の運動不足がこんなところで露見するとは。登って外に出た。パリの道路は凱旋門を中心に放射線状に走っているのだが、それらがよく分かる。遠くにはエッフェル塔もモンパルナスタワーもモンマルトルの丘も見える。建物の色合いが統一されていてきれいな街並みだ。

 ふと時間が気になって時計を見ると、何と午後7時近くだった。日差しの感覚では午後3時頃のような気でいたので大変に驚く。凱旋門の四辺に沿ってぐるっと眺望してから午後7時ごろに下りる。

 それから、シャンゼリゼ通りを散策。さすが有名な観光地、いろんな人種の観光客で賑わっている。キャッシュの手持ちに少々不安があったので、引き出せる場所を探しつつ、お店のウインドウを覗き込んで歩く。日が傾いてきたかなと感じるとすぐに風が冷たくなり、そのギャップに驚いた。持っていたスカーフを首に巻いて寒さを軽減させたが、それでもうすら寒い。日暮れを感じ始めた頃から、夕飯を食べる場所を探し始める。少し裏に入ると良い店があるらしいと聞いていたので歩いて探してみるが上手く見つけられず、また人通りの少なさに若干怖さを感じたので、諦めてシャンゼリゼ通りへ戻り、賑わっているカジュアルレストランに入った。スタッフは英語で応対してくれたのでホッとする。メニューには英語が併記されていたので、そこから何とか料理を想像して注文する。慣れないオリーブオイルの香りと味に戸惑いながら、初めての食事を終える。空腹感はあるのだが、自分で思ったほどにも食べられない。多量に残してしまった食事をスタッフに謝る。考えてみれば日本時間では早朝の頃なのだ。眠気はコントロールできても、胃腸のコントロールは簡単には出来ないということか。とはいえ、食事時間の長さに疲れも相まって、私は食事中に眠気に負けていたのだが・・・。

 レストランを出たら、すっかり日は暮れていたので、ライトアップされた凱旋門を見に行く。写真を撮ってからホテルに戻った。

ホテルに戻る

 ホテルに戻ったら午前0時近くだった。夜に水音を立てるのは余りよろしくないと聞いていたので、汗を流すのは翌朝にすることとしてベッドにもぐりこむ。歩き回った疲れもあって、すぐに眠れた。