ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

凱旋門

 地下鉄(Metro)を使って凱旋門を目指した。Metroの駅ではカルネ(乗車券10枚。少々お得)を「ワン カルネ シルブプレ」と英仏混じりで注文して購入。凱旋門近くの駅で降りる。日本のように乗車券が回収されないのに戸惑う。どうりであちらこちらにチケットが落ちているわけだ。駅を出てから凱旋門に登るためのチケット購入場所を探し列に並んだ。チケットの他に「Paris museum pass」(旧カルトミュゼ)といういくつかの美術館や博物館を中心とした施設に入ることの出来るチケットの4日間用を購入しようとしたら、販売時間外だと言われて入手できなかった。

 気を取り直して凱旋門へ。凱旋門のアーチの下は「無名戦士の墓」となっているのだが、そこでなにやらセレモニーが行われている。音楽を演奏している楽器が気になって、人ごみの隙間から覗き込むと、フルートだけではなくてバスフルートまでが使われていて驚き、何とか隙間から写真を撮る。それからあちらこちらを見上げて彫刻の多さと細かさに感嘆した。

 それから凱旋門登り。272段のらせん階段をふうふう言いながら上る。日頃の運動不足がこんなところで露見するとは。登って外に出た。パリの道路は凱旋門を中心に放射線状に走っているのだが、それらがよく分かる。遠くにはエッフェル塔もモンパルナスタワーもモンマルトルの丘も見える。建物の色合いが統一されていてきれいな街並みだ。

 ふと時間が気になって時計を見ると、何と午後7時近くだった。日差しの感覚では午後3時頃のような気でいたので大変に驚く。凱旋門の四辺に沿ってぐるっと眺望してから午後7時ごろに下りる。

 それから、シャンゼリゼ通りを散策。さすが有名な観光地、いろんな人種の観光客で賑わっている。キャッシュの手持ちに少々不安があったので、引き出せる場所を探しつつ、お店のウインドウを覗き込んで歩く。日が傾いてきたかなと感じるとすぐに風が冷たくなり、そのギャップに驚いた。持っていたスカーフを首に巻いて寒さを軽減させたが、それでもうすら寒い。日暮れを感じ始めた頃から、夕飯を食べる場所を探し始める。少し裏に入ると良い店があるらしいと聞いていたので歩いて探してみるが上手く見つけられず、また人通りの少なさに若干怖さを感じたので、諦めてシャンゼリゼ通りへ戻り、賑わっているカジュアルレストランに入った。スタッフは英語で応対してくれたのでホッとする。メニューには英語が併記されていたので、そこから何とか料理を想像して注文する。慣れないオリーブオイルの香りと味に戸惑いながら、初めての食事を終える。空腹感はあるのだが、自分で思ったほどにも食べられない。多量に残してしまった食事をスタッフに謝る。考えてみれば日本時間では早朝の頃なのだ。眠気はコントロールできても、胃腸のコントロールは簡単には出来ないということか。とはいえ、食事時間の長さに疲れも相まって、私は食事中に眠気に負けていたのだが・・・。

 レストランを出たら、すっかり日は暮れていたので、ライトアップされた凱旋門を見に行く。写真を撮ってからホテルに戻った。