ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

楽器の盗難に遭ったら

楽器を盗られた時に私がしたことのメモです。手元に残したメモが、残念なことに役立ってしまったことがあるので、他にも参考になる方がいらっしゃるかと思い、アップします。
私は関東在住のため、それ以外の地域では異なることがあると思いますので、お気をつけ下さい。

時間との勝負になりますので、出来る限り速やかに対応することが必要です。私の場合、事件発生が晩(PM6:30〜7:30推定)で、翌日職場へは事情を話して午後の半休を取り、日中に連絡を済ませました。メールは時間を問わないので、晩のうちに済ませましょう。

まずは、すぐに警察へ届出ましょう。

  • 最寄の警察署で構いません。その場で見かけた警官でもいいと思います。
  • 届出の事実がないと、どこからも相手にしてもらえません。
  • 事情聴取と現場確認などで、少々時間が掛かります。店と警察署の近かった私の場合でも二時間弱掛かりました。
  • 届出て聴取されたら、これの事件番号*1が何番になるのかを聞いておくことを忘れずに。すぐには付かずに1日程度時間を要するかも知れませんが、派出所や分署のような小さな場所だと、尋ねるまでつかないかもしれません。
  • 事件番号とは、例えば届出先が派出所ならば、その派出所毎につけられる番号のことです。

(以下2005.05.24追記)

  • 被害額は、購入額と経過年数による目減り分から、どんぶり勘定で決めます。警察の方が言ってきた額に対して「それでは低い!」と思ったら、遠慮なく訂正しましょう。目を引くような額だと、警察も軽視するわけには行かなくなりますしね。ちなみに、私はその場で訂正しました。ただ、基本的に、事件発覚直後の聴取時に被害額を決めます。動揺している頃で、警察になんでも任せたくなる気分の頃ですが、そこは気を確かに。
  • 聴取時に作成する書類に書かれた品が、事件での被害品全てとなるそうです。盗まれた品などで、後から思い出したものがあれば、追加できるとのことでした。もし、思い出したら、遠慮なく追加しておきましょう。

事実を記載した文書の作成

  • 組合や店舗へ依頼をする際に、そのままFaxしたり、電話で話すべき事項を記したメモにしたりと大活躍します。次の事柄を記載すると良いのでは。
    • 事件の概要(いつ、どこで、何を盗まれた)
    • 盗難された楽器の情報(メーカー名、製造番号、その他特徴(へこみや傷の場所、彫刻等)、あれば写真)
    • 事件を受け付けた警察署(最初に事実を連絡した場所)の電話番号及び事件番号
    • 受け付けた警察署とメインの担当警察署が異なる場合は、その担当警察署の名称と電話番号
    • 依頼者の情報(名前、連絡先、必要に応じて住所等)

組合や店舗への連絡

  • 東京楽器小売組合 tel:03-3251-7445
    • 都内を中心とした楽器店の組合です。盗難の事実を、加盟店へ連絡してくれます。依頼料¥6,000(私の依頼時)の振込みが確認されてから取り掛かるので(依頼の意思があればすぐに取り掛かってくれる)、とにかくまず電話を。その後、Faxでのやり取りがありますので、この時、上で作成した文書を送付します。
  • 楽器小売店
    • 自分が日頃お世話になっているお店の他、音楽関係の雑誌等に広告を出している販売店やリペア専門店へ、ひたすらメールを入れます。お店のHPにメールアドレスが掲載されていたり、メールフォームがあったりするので、それらも利用しましょう。盗難の事実、楽器の特徴、担当警察署および見つかった場合は警察へ連絡して欲しい旨記載します。
    • 首都圏の店舗だと、上記の「東京楽器小売組合」に加盟している店舗と多くかぶりますが、組合への加盟状況がわからないため気にせずにメールを入れます。
    • 発見されたら、お礼と共に見つかったことを忘れずに連絡しましょう。
  • リサイクルショップ*2
    • 電話帳片手に、近隣市町村にあるリサイクルショップへ電話をして、事件の概要、楽器の情報(特にメーカーと製造番号)、連絡先と発見時の通報を依頼します。お店の人にとっては、製造番号以外に判断する情報は無いに等しいので、確実に製造番号を伝えましょう。発見時は、依頼者ではなく、担当警察署へ連絡されます。
    • 楽器を扱うリサイクルショップは、ある程度限られているため(楽器は分からないという理由から扱わないお店は結構多いようです)、その店が、楽器を扱うことを確認してから話を進めましょう。
  • 全質連 | 全国質屋組合連合会公式サイト ← click!
    • 都道府県単位で、質屋の組合連合会があるようです。依頼すると、ここから、加盟している質屋へ連絡を回してくれますので(無料)、リサイクルショップと同様のお願いをしました。Faxを入れるよう指示があったので、予め作成した文書を送付しました。私の居住県にある組合では、依頼を受け付けるためには事件番号が必要とのことだったので、慌てて受け付けた警察署へ問合せに行きました。
    • 組合連合会の方によると、質屋よりもリサイクルショップへ持ち込まれることが多いとのことでしたが、張れる網は張っておきましょう。
    • 発見されたら、その旨忘れずに連絡しましょう。協力に対するお礼も忘れずに。

音楽関係者への連絡

  • 音楽団体に所属している場合、楽器が無いことでメンバーへ面倒をかけることになるので、忘れずに連絡しましょう。それにより、居住地で非常に有効な情報を寄せられる場合がありますし、自分にないツテへ更に情報を流してもらえることもあるでしょう。私はネットオークションに詳しい仲間に、チェックをお願いしました。

****** ここまでを、出来るだけ早く済ませましょう。 ******


その後の週末に、リサイクルショップめぐりをしました。電話をしたお店を中心に、作成した文書を資料として渡しながら、直接お願いをしてまわりました。この時、最後に訪れたお店で、数時間前に発見されたこと(と連行の事実)を知らされました。盗難されてから、わずか数日後のことです。

私自身は、地元の楽器店への連絡をしそびれたのが心残りでした。しかし、犯人グループが楽器に関するルートを特に持たない場合は、すぐに換金できるということでリサイクルショップへ持ち込まれることが多いようですので、優先すべきはそちらのようです。

保険として普段にしておくべきこと

自分の楽器のメーカー名と製造番号を控えておきましょう。全体、メーカー名や番号の記載された部分、その他特徴のある部分についてデジカメで撮影しておくとベターです。
事情聴取の際、購入金額も尋ねられますので(その何割かを被害金額とする)、今一度確認しておきましょう。

しかし、何よりも

外出時は肌身離さず持ち歩くのがベストです。この事件以降、私は、人目を気にするのを止めて、宮本武蔵が刀を背負うスタイルで楽器を持ち歩いています(笑)小型の楽器なのが何よりですが。

*1:別の名称の所もあるかもしれない。

*2:地方在住者には有効かと思います。