ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

空中庭園コンサート

ミッション帰りに丸ビルで早い夕飯を食べるためにお店を探していたら「丸ビル5F 空中庭園コンサート」の案内を見つけた。
見てみると、N響の菅原潤氏によるフルート・ピッコロと麻植美弥子氏の筝・十七絃による「フルートと筝のコンサート」とのことだった。わくわくして、間に合うように夕飯を済ませて前の方の席を陣取った。


フルートの音色が不思議な音色だった。場所のせいなのか(横も高さもある空間)、木製フルートだからなのか、穏やかな丸さのある音だった。全くとげがない。ピッコロの中低音域がもつ音色の延長上にあるような音だった(私はその音域のピッコロの音が大好き)。素敵。そのように作っているのかもしれないけれど、日本の笛のような雰囲気も持っていた。不思議な組合せなのにとてもしっくりしていて、曲の持つ和の雰囲気も気に入って、機会があれば演奏してみたいと思った。


アンコールでは、季節を先取りして「春の海」が演奏された。辺りがお正月に染まった。そこでは「尺八っぽく吹いてみます。尺八吹ける方がいたら怒らないで下さいね」と前置きされて演奏が始まった。さっきまで穏やかな丸い音だったのに、同じ楽器から少々荒々しい音が出てきた。目をつぶれば、良く知らないせいもあるけれど尺八だと思ってしまうほどに尺八の音に似ていた。どうやったらあのような音を出せるんだろう。同じ楽器から色んな音色が出て来るのを目の当たりにすると、まるでマジックを見ているような気分。

そうそう『十七絃』は「春の海」を作曲した宮城道雄氏が開発したそうだ。知らなかった!