ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

お医者さんとの思い出

まめぞうさんの『外来』に関するコメントから思い出したこと。

高校生でも、親同伴で診察室に入ってきて、質問すると、自分では答えずに、親をみる。そして、親が答える。

そんなときは、両親のほうはみずに、その子の目をみて、もう一度質問します。もちろん、表情はにこやかに。。


記憶が定かではないのですが、私が小学校2年生か3年生の頃の、当時お世話になっていた街のお医者さんとの思い出。


ある時、発熱のために病院へ行きました。呼ばれて母と共に診察室に入り、私はお医者さんの前に座り、母は私の後ろに立ちました。


お医者さんが「どうしたの?」と尋ねたので話そうとしたら、後ろから母が話し始めました。すると、お医者さんが「お母さん」と呼びかけて母を止め、「この子はきっと自分で説明できるから、少し黙っててくれませんか」と言いました。そして私の方を見て「どうしたの?」と聞き直しました。一生懸命時系列で思い出しながら症状を説明しました。短い説明だったけれど、それを終えた時「説明できたね。ちゃんと分かったよ」とにっこりして私に言い、「ほら、できたでしょう?」と母の方を向いて言いました。


この出来事を、私は今でも嬉しく思い出します。子供心にとても嬉しかったのです。その理由は今もって明確に分からないのですが、一人前に扱ってもらえたと感じたからなのかもしれません。どうしてお医者さんがそのようにしようと考えたのかは想像もつかないですが、あの時母を制止したお医者さんに感謝しています。これ以降、説明は自分でするようになりましたし(必要があれば控えていた母が補足しましたが)、それからまもなく、母と一緒に診察室に入ることはなくなりました。必要があれば母を呼ぶことで事足りていました。そして、自分のことは自分ですることを意識するようにもなりました。


あの先生は、今どうされているんだろう。