ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

ルーヴル美術館

 およそ1時間掛けて食事を終えてから、本日の目的地であるルーヴル美術館に12時半ごろ到着した。ルーヴルの入口は人でごった返していた。ガイドに先導された中国人のツアー客がぞろぞろと歩いていた。なんとなく中国人の話声はけたたましく感じられて、少々浮いている感じ。

 まずは、昨日購入することの出来なかったParis museum passを買おうと、適当にチケット売り場の列に並んだ。しかし先を偵察してみると、どうもpassを置いている気配がないようなので一度列から離れることとした。インフォメーションで尋ねると、passは別の場所で販売しているとのことで、教えられた場所へ向かって購入。翌日5/1はメーデーで、フランスでは祝日扱いのため、大方の美術館などが休みだけれど、4日間券で良いのか?と確認が入る。いいですよと返答して購入。passで元を取ろうとすると、一日にかなり頑張って見て回らなければならないのだが、今回は元を取るというよりも時間を買うという感覚で購入した。どこへ行っても入場券を購入するだけで長い列に並ばなければならず、軽く30分はそこで潰すことになりそうだったからだ。

 フランスの美術館や博物館は、フラッシュをたかなければ写真撮影OKな場所が殆どだ。しかし、ルーヴル内では何箇所か撮影禁止の場所ができていた。「モナリザの微笑み」も撮影禁止となっていて、絵の傍には警備員がおり、カメラを構えた人には「Monsieur, Monsieur」と声を掛けていた(なぜかMadameはいなかった)。その代わりなのか、ルーヴルの公式ホームページでは、全展示物を掲載しているとのことだ。なお、モナリザについては、子供は、大人の制限区域よりも前のスペースへ入れて、近くできちんと見られるように配慮されていた。そうでなければ人ごみの中、子供が見ることは不可能に近い。

 入口で持ち物検査(バッグを開けて見せるだけ)を済ませて、いよいよ館内へ。今回のパリ旅行の目的の一つは「ミロのビーナスの後姿を見よう!」だったので、ミロのビーナスを目指して歩く。ルーヴルは元々宮殿だった建物なので広い上に妙に複雑だ。館内地図(Plan)には有名な作品も場所と共に掲載されているが、Planが無ければ絶対にたどり着けないだろう。えっちらおっちらと、この辺かとたどり着いた所でふと見上げると、そこにはミロのビーナスの後姿が・・・。わわ、後ろから見ちゃったよと思いつつカメラに収める。ついで両脇からのアングルも収め、最後に正面から。正面方向は多くの人が居て、写真を撮るのも大変だった。なんで、皆後ろ姿の写真は撮らないのだろう?

 授業の一環で来ていると思しきグループを見かけた。絵の前に子供達を体育座りさせ、その前で先生が説明したり質問して答えさせたりと、ホンモノの絵の前で授業が繰り広げられていて、なんだか感動してしまった。あとは、絵の前に陣取って、模写している人を数名見かけた。物珍しくて、模写している人をしばらく眺めてしまった。

 時折持ち込んだ水を口に含みつつ、あちらこちら歩いて見て回る。有名な像や絵をたくさん見た。大きな絵が数多くあり、畳何畳分もの絵を眺めては、自分達が普段寝起きしているスペースよりも広いよと、妙に現実感溢れる比較をしていたのだった。そのような絵が何枚も続いて飾られている宮殿って一体。ハムラビ法典も見た。オリエンタル文化圏の物が私にとっては目新しく、興味の引いたものを撮影する。とはいえ、西欧文化のものを中心に見て回ったので、オリエンタル文化圏は眺めながら通ったという程度でしか見ていない。そうやって駆け足も含めて見て回ったのだけれど、たっぷりと4時間近く掛かっていたし、回っていない部屋もある。ルーヴルだけで数日間当ててゆっくりと見てみたいなあ。