ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

いよいよこれから

hyalaliさんが、お稽古している笛について、ここしばらくの記事に「進歩が無い」と書かれています。進歩を感じられないことが、苦しいことであることはよく分かりますが、一方で「ああ、ひと通り吹けるようになったのだなあ」と思いながら拝読しています。また、hyalaliさんはカンが良く、さらに効率の良い練習を積んでいらっしゃっていて、進歩がとても速いのではないかと拝読していて感じています。


とある合宿で、フルートを手にして非常に日の浅い方の、その進歩ぶりに非常に目を見張ったことがあります。時折指使い表を見て指を押さえて出せる音を増やし、実質2日間で非常に音符の並びの簡単なクラシカルな曲を通せるまでになっていました*1。日進月歩どころか、刻々と進歩していました。

そのことについて、合宿で指導されていた大先生に「すごいですよね」と興奮混じりで感想を述べたら、大先生はあっさりと「うん、それは初心者だからね。吹けるようになったら、なかなかそうはいかない。」と仰ったのです。非常に考えさせられた、含蓄のあるお言葉でした。
笛を手にしたばかりの頃は音を出すことに精一杯で、音の質や曲想にはなかなか気が回りません。そこに思い至れるというのは、ひとまず最低ラインの技術はクリアしたという証拠です。ここから先は、執念と呼んでもよいほどの非常に根気のいる作業となります。極論となりますが、プロの演奏家の人生は、日々それと格闘しているといっても過言ではないでしょう。

いよいよ、これからではないかと思います。がんばってください。

*1:ただし音楽の素養はもともとある方です。