ねこの日々 - ブログ版

趣味のフルートのことや愛猫のことを、たま〜に呟きます。

エッフェル塔

 Metroを使ってエッフェル塔へ。人でごった返していて、何がなにやらさっと把握出来ない状況だった。チケット売り場を探すと、どうやら塔の柱のふもとの計4箇所にあることが分かったので、適当に目に付いた北側(Nord)の売り場の列に加わる。ものすごい行列で、気付けば自分達の後ろにもずらっと列が出来ていた。あまりに暇なので、地球の歩き方を取り出してエッフェル塔について読んでいると、日本語で女性に声を掛けられた。チケットの購入場所はどこかと尋ねられ、良く分からないけれどたぶん4つの柱のふもとで売っているのではと答えると、その方達は、私達の居る列に加わったようだった。後で気付いたのだが、私達が並んでいた場所もある意味ラッキーで、階段で登るだけのチケットのみを売っている売り場もあったようだった*1ので、もしその売り場に並んでいたら・・・と考えるとぞっとする。結局チケットを入手したのは、列に並び始めておよそ90分後。並ぶのが苦手で、某ねずみーランドにも行かない私達にとっては驚異的な体験だった。

 チケットは、一階の展望台、二階の展望台、最上階の展望台で区分されており、最上階までいけるチケットは11ユーロ。ただし最上階へは人数等によって販売制限が掛かるようで、並び始めた頃は混雑のため売り切れという表示が出ていたのだが、購入する20分ぐらい前に販売が再開された。そこで、最上階までいけるチケットを購入。なお、3歳から11歳までは割引料金が適用される。

 チケットを手に、チケット売店に隣接しているエレベーター入口に入る。思いのほか大きなエレベーターで二階まで行く。二階で乗っていた人全員が降り、最上階へ行く人は、そこで最上階と往復しているエレベータに乗り換える。なお、二階で最上階行きのチケットを売っている。

 最上階へ行くエレベーターに乗るために再度行列に加わる。やっとの思いでたどり着いた最上階からの眺めは素晴らしかった。天気が良ければもっと良かっただろうなあ。街並みの色合いはどこも似ているために、私はなかなか凱旋門を見つけることができなくて、ダンナにからかわれる。しかし、その色合いこそが、フランス人が死守してきた大切なものなのだろうなあとぼんやりと考える。建物はぎっしりと詰まって建てられているけれども、上から見ても整然として美しく見えるのは、色合いと建物の様式がかなり統一されているからに違いない。エッフェル塔を造る時に強固な反対があったらしいのだけれども、その気持ちも分からなくはない。無線への実用性が無ければ、今頃エッフェル塔はこの世に無かったのだ。

 最上階を一回りしたあと、エレベーターの行列に加わって二階へ降りる。二階を一巡りしたあと、そのすぐ下にある壁のある休憩所に入る。みやげ物屋や軽食の売店があったし、何よりも風が遮られて温かかったので、しばらくそこに居ることとした。ふらふらと歩いていると、公衆電話を見つけ、フランスで午後2時前、日本は午後9時前で時間的にも丁度良いだろうという頃合だったので、ダンナと私の互いの実家に電話を掛けてみることとした。クレジットカードであっさりと繋がる。音質が大変良く、どちらの親からも「すぐそこで話しているみたいだ」との感想がやってきた。

 朝から何も食べていなかったので、軽食の売店の列に並ぶ。戦々恐々としながら掲げられているメニューを見たら、英語が併記されていたので心底ホッとする。私はクロワッサンとcoffee with milk、ダンナは2本のソーセージの入ったホットドッグとハイネケンを注文。飲み物の温かさに心地がついてクロワッサンをかじるととてもおいしくて、ものすごく嬉しくなる。外側がぱりぱりとしていて、内側は少々モチモチとした食感も嬉しい。その後、売店でお土産を購入して塔から降りた。

*1:階段では二階の展望台までしか行けない。